KITAKAMI NEWS
農業に挑む相去町の「Prince of Asparagus」
(広報きたかみ令和2年4月24日号転載)
農業に挑む相去町の「Prince of Asparagus」
石井 建一さん
相去町の畑で農業を営む石井建一さん(46歳・和賀町岩崎)は2017年から縁もゆかりもない農業に未経験で取り組み始め、現在では農作物の栽培・販売のほか、ハウスでのアスパラガス栽培の規模拡大を進めています。
東京都出身の石井さんは市内の製造業社や保険代理店を経て、農業を始めました。
きっかけは保険代理店で接した顧客の農家さんとの出会い。
「話しているうちに農業に魅力と明るい未来を感じた。当時会社に頼らない生き方がしたいと考えていて、ピンときた」と話します。
農家への転身を決意した石井さんは会社を辞め、勉強のために半年間ほど市内の農家さんを訪問。
そこで知り合った農家さんの紹介でアスパラガス畑を譲り受けることになりました。
「アスパラガスは北上市の特産品。栽培環境も整っていて、販売にも取り組みやすいと思った」と農業をスタートさせました。
石井さんは「アスパラガスは鮮度が命。採れたてを食べてほしい」との思いから、畑で朝市や収穫体験を開催しています。
今年は夕方の販売も計画中。
「旬な採れたて野菜を早く安く買えるなんて生産者も消費者もハッピーじゃないですか」と笑います。
アスパラガスは野菜には珍しい多年草で、春と夏の年2回、5カ月ほど収穫できます。
夏には1日10㎝以上も成長することもあり、畑で1日中収穫作業をするなど体力的にハードな面も。
趣味のトライアスロンやジムでのトレーニングで、体作りもしています。
「アスパラガスの収穫時期は忙しいからトライアスロンは少しお休みかな」と言いながらも充実した顔の石井さん。
「きちんと利益を出して農業の魅力を高めることと、法人化が目標」と先を見据えます。