KITAKAMI NEWS
黒工の「三刀流」ソフトバンクから育成1位指名
(広報きたかみ令和元年11月22日号転載)
黒工の「三刀流」ソフトバンクから育成1位指名
石塚 綜一郎さん
石塚綜一郎捕手(黒沢尻工業高等学校3年・秋田市出身)は、10月に行われたプロ野球ドラフト会議で、福岡ソフトバンクホークスから育成1位の指名を受けました。
石塚さんは、高校通算39本塁打の長打力や、投手として最速142キロの強肩を武器に、捕・打・投の「三刀流」として活躍。
夏の県大会では同校36年ぶりとなるベスト4進出に貢献しました。
中学生のころからプロを目指していた石塚さん。
強豪の私立高校への進学を考えていたところ、所属していた秋田南リトルシニアの練習を見に来ていた同校野球部・石橋智監督の目に留まります。
この出会いをきっかけに、女手一つで育ててくれた母親の負担も考え、公立校である同校への進学を決めました。
高校入学後はデビュー戦から4番に抜擢。
監督には「絶対プロにいけるぞ」と声を掛けられていました。当初は三塁手でしたが、捕手に転向したのは昨年の秋。
その後はプロの捕手を育てた実績がある石橋監督から、データや経験を基にしたリード術を学びました。
試合中には投手を励ましに何度もマウンドに駆け寄る姿が印象的です。
地元を離れて野球漬けの寮生活を送りますが、「県外出身の自分に温かく声を掛けてくれる。北上の皆さんのおかげでここまで頑張れた」と感謝の言葉を話していました。
また、数少ない息抜きはラーメンを食べに行くこと。
福岡では「明太子よりも博多ラーメンが楽しみ」と笑顔がこぼれます。
謙虚で真面目な石塚さんですが、今後の展望を尋ねると表情が一転。
「肩と打撃を生かして捕手一本で勝負したい」と力強く意気込みます。
憧れは、同球団の育成出身で、球界を代表する選手となった甲斐拓也捕手。
偉大な先輩の歩みをたどり、プロの世界で躍動する姿が楽しみです。