KITAKAMI NEWS
【市民ライター投稿記事】自分のまちを明るく楽しく面白くすこっぷ三味線との出会い
以前から北上を楽しいまちにしたいと思ってきた私は今までに様々なパフォーマンス活動を行なってきました。
ある時はアマビエのコスプレをしてイベントに出たり、ある時は仲間と一緒にオリジナルの紙芝居をしたりしてきました。
そのような私の活動を知ってか知らずか、ある時会社の先輩に「これ、あなたに向いているかも知れないから出てみたらどう?」と一枚のチラシを渡されました。
チャンピオンの人たちの名前がたくさん載っており、「すこっぷ三味線などやったことのない自分が出ても大丈夫なのだろうか」と戸惑いもありましたが、せっかくの機会なのでやってみることにしました。
すこっぷ三味線の予習
曲目を決めるためにYouTubeですこっぷ三味線を演奏している人たちの動画を見ました。どの演者さんもバチさばきがとても上手で、演歌が主流のようでした。
ベテランの方たちと同じことをしていてもお客さんの印象に残らないだろうなと感じた私は、上手に演奏することよりもお客さんを楽しませることに重点を置くことにしました。
そして「サザエさんのエンディング曲をタマのコスプレをして演奏する」という決断に至りました。
すこっぷ三味線と衣装の準備
衣装のほとんどは100円ショップで買った材料をミシンや手縫いで作り、すこっぷ三味線の装飾はちょうどクリスマスシーズンということもあり、クリスマスツリーのような装飾を施しました。また、一人での出演は寂しいのでサザエさんのキャラクターのパネルも作りました。そして大変なことに気づきました。
「作りに凝りすぎて肝心なすこっぷ三味線を練習していない!」
本番当日
そして迎えた本番当日。一般の部の参加者は21組、その他、大会の歴代チャンピオンや、パフォーマンスチームが全国各地からさくらホールに集結しました。さくらホールの大ホールという大舞台、大勢のお客さんを前にしてとても緊張しましたが、終始笑顔を絶やさずにやりきろうと決めていました。
サザエさんのエンディングのイントロが流れパフォーマンス開始!
思い切りジャンプをして着地した瞬間に「ボロッ」と履いていた革靴のかかとの部分が粉々に砕け、両方の靴がボロボロになってしまいました。舞台には魔物が住むとはこのことか、と思い知らされました。着けていたお面もバッとはずして笑顔ですこっぷ三味線を元気に叩きました。
すると今度は元気に叩きすぎて持っていたバチが吹き飛んでしまうというハプニングが・・・。それでも笑顔を絶やさずお客さんの方を見て演奏を続けました。すると今度は立てていたキャラクターのパネルがパタッと倒れついにお客さんが大爆笑。予想外なことがたて続けに起こり、見事に楽しいパフォーマンスとして成功しました。
出演者の皆さんはどの方も個性ある衣装やパフォーマンスで、侍の格好をした方と演者さんがチャンバラをするような寸劇などもありました。お客さんの楽しそうな笑い声が上がっていました。
小学生の出演者も大人顔負けな演奏とパフォーマンスで会場を魅了していました。途中、すこっぷ三味線以外の演目もあり、日本舞踊や茨城県筑波山のガマの油売りの口上のパフォーマンスなどで会場を賑やかにしていました。
そして北上のチャンピオン、ひょっとこ太郎さんはとても滑らかな手つきと体の動きで演奏しており、ベテランの風格のある素晴らしいパフォーマンスでした。
楽しい北上を作る
すこっぷJAPANフェスタのイベントが終わった後も私は仲間のお店や、ワラタネスクエアさんですこっぷ三味線ライブを行い、子どもから大人までみんな笑顔で楽しんでくれました。
私の目標は北上を笑顔あふれる楽しいまちにすることです。
北上に住んでいる人や北上を訪れる人が「北上は楽しい所だな」「北上に来てよかったな」と思えるようなまちを北上市民の手で作っていきたいと思います。
今後は仲間を集め様々な表現や手法で北上を盛り上げていきたいと思います。