KITAKAMI NEWS

【市民ライター投稿記事】日本で唯一の施設!!~日本現代詩歌文学館に行ってきました~

2022年2月10日

市民ライター 高橋茉優

 

 

今回私がご紹介させていただくのは「日本現代詩歌文学館」です。
北上市立中央図書館と隣接しています。

 

▲日本現代詩歌文学館 外観

 

 

まずはみなさん“詩歌”というものは何か知っていますか??詩歌とは、

詩、短歌、俳句、川柳、

の4分野のことを言います。そしてその詩歌専門の総合文学館は日本でここ北上市の日本現代詩歌文学館しかないそうです。日本唯一の施設です!

 

 

そんな詩歌文学館には様々なものがあります。

 

 

まずは常設展です。ここは、館内で1番大きな展示スペースです。毎年内容が変わります。今まで、「温泉と詩歌」、「天体と詩歌」などなど!意外な面白い組み合わせで素敵な展示会を開催してきました。

 

 

そして今年は、“大震災と詩歌”です。
東日本大震災の発生から10年の節目でこの企画をされたそうです。

 

▲大震災と詩歌 ポスター

 

 

▲大震災と詩歌 展示の様子

 

このように、直筆の詩歌作品のほか絵や写真も沢山あります。文字だけの空間ではないのでどの年代の方々でも鑑賞することができます。

 

 

また一際目を引くのはこのオブジェ。

 

 

▲インスタレーション「風と光の対話」

 

 

題名は“風と光の対話”です。パラボラアンテナをイメージして作られたそうです。
そしてオブジェの近くの椅子に座ると・・・ なんと微かに音が聞こえてくるんです。

 

 

私は静かに撮影していたのに椅子に座るまで聞こえませんでした。
この不思議な感覚は、直接この椅子に座り今まで起きた大震災に思いを馳せることで生まれるのではないかと思いました。
オブジェや写真があるので幅広い年代の方が、身体と心で感じられるのではないかと思います。

 

 

続いて、井上靖記念室です。

 

 

▲井上靖記念室の様子

 

ここは、井上靖さんの展示スペースです。有名な作家さんですよね。
なんと、小説家であると同時に詩人でもあった井上靖さんはこの日本現代詩歌文学館を建てるのに尽力して下さったんです!

 

 

この展示のすごいところは、“驚き”と“美しい”仕掛けが沢山あることです。
早速この部屋にある仕掛けを少し開けてみましょう!

 

 

▲井上靖記念室の展示 その1 引き戸を開けるのに合わせて、背景に青い空や星空の絵が浮かび上がったり、井上靖さんの映像が流れてきたりします。

 

▲井上靖記念室の展示 その2

 

この小さな部屋に、30個以上の仕掛けがあるんです!
直接足を運んでいただき、ぜひ自分の目と感性で楽しんでみてください!

 

 

そして、閲覧室です。

 

 

▲閲覧室の様子 その1

 

 

様々な詩歌に関わる書物を無料で見ることができる場所です。
とっても沢山の本がありますよね。入った時にびっくりしてしまいました。
ですが、ここは日本で唯一の日本現代詩歌文学館。なんと温度や湿度が管理された書庫が別にありそこにある資料も合わせると所蔵数は140万点にも及ぶそうです!

 

 

▲閲覧室の様子 その2

 

 

素敵な景色を見ながら自分の時間でゆっくりと詩歌を楽しむことができます。
ぜひ、自分のお気に入りの一冊を見つけてみてくださいね!

 

 

ご紹介してきた展示会の企画は日本現代詩歌文学館の学芸員のみなさんが考えていらっしゃるそうです。面白くてとてもセンスのある展示を私たちに届けてくれています。

 

 

日本現代詩歌文学館には、作品集や雑誌、作家の直筆原稿や遺愛品など詩歌に関連する様々な資料があるんです。マニアにとってはたまらない場所ですよね。また、私のように詩歌にあまり触れたことのない人でも写真やオブジェ、仕掛けなどによって詩歌をとても楽しむことができました。

 

 

自分の感性がより素敵になる、日本現代詩歌文学館。みなさんぜひ行ってみてください。

 

 

<今回の取材先>
日本現代詩歌文学館