KITAKAMI NEWS
子どもたちの心安らぐ場所に
(広報きたかみ令和元年6月28日号転載)
子どもたちの心安らぐ場所に
菊池 洋子さん(立花)
菊池さんは、バラ専門の園芸農家としてバラを栽培する傍ら、市民有志による団体「キッチンすまいるの会」の代表を務めています。
同団体は、7月の本格オープンに向け6月に子ども食堂「キッチンすまいる」をプレオープンしました。
昨年「フードバンク」や「子ども食堂」のことを耳にし、市内の状況を調べた菊池さん。
働く人の雇用形態もいろいろで核家族も多く、市内にもさまざまな家庭環境にいる子どもたちがいることを知り、子どもたちの居場所作りと「孤食」を無くしたいという思いから子ども食堂の開設を決心しました。
同級生や、元教員、調理師、産直や農家など賛同してくれる人を募り、今年3月に有志で団体を設立。
プレオープンにあたり「皆さんの力があっての活動。自分だけではできない」と感謝の気持ちを話します。
「キッチンすまいる」は、月に3回程度、黒沢尻北・黒沢尻東、黒沢尻西地区交流センターと、場所を変えて16時から19時まで開設。
産直や農家などからの寄付により集まった食材などを使用し、高校生以下は無料、大人は100円程度の協力金をお願いして食事を提供しています。
また、食事以外にも学習支援の実施や、焼き板工作など短時間の創作活動体験も行います。
NPO法人などで活動した自身の経験から「発見や役に立つことが多いので、子どもたちにはいろいろなことを体験してほしい」との思いを胸に、子どもたちと接しています。
みんなと一緒に温かい手作りの食事をすることで子どもたちの心の成長を支援しつつ子どもたちが落ち着ける場所、心安らぐ場所を目指す「キッチンすまいる」。
菊池さんは「いつかは高齢者も交えた地域交流の場になるといい」と、未来へ期待を寄せました。