KITAKAMI NEWS
【市民ライター投稿記事】北上農業体験レポ~1日目~クレアクロップス株式会社
はじめまして。
北上市市民ライターを務めさせていただきます、森屋房枝です。
私は北上の自然が身近にあるところが大好きです!
田んぼや畑もたくさんあって、ながめたり、近くを散歩したりするだけで優しい気持ちになれます。
そんな北上の田んぼや畑では、どんなことをしているのか、どんな方が作物を育ててくれているのか気になり、農業体験に行かせていただきました!!
1日目は市内でレタスなどの生産をしているクレアクロップス株式会社さんへお邪魔して、レタスの収穫作業を一緒にさせていただきました。
集合時間は朝の4:50・・・。農家の方の朝は早いです!
朝礼してから作業開始!
朝礼では、その日どれくらいの量の収穫をするか教えてもらいました。
畑へ向かう途中にあった「緑肥ソルゴー」。
イネ科の草で次の年の土づくりのために育てているそうです。
緑肥ソルゴーの茎は、上の写真の馬場さんの手の高さよりさらに大きくなるらしいです。
また、レタス畑に向かう途中の葉っぱにはカエルさんが・・・! 自然がいっぱいです。
そして、レタス畑に到着!
到着してすぐ、レタスの収穫のタイミングについて教えてもらいました。
レタスの収穫のタイミングはとてもシビアで、収穫までの天候などによっても左右されるそうです。
下の写真の左側は収穫のタイミングが遅くなったレタス。とても美味しそうですが、出荷はしていないとのことです。
また、右側はこのレタスを切ったようす。中身が詰まってしまっていて、レタスというより、キャベツのようです。本来はもう少し中身がフワフワした状態のときに収穫するのだそうです。
いよいよ収穫作業開始!
まず、レタスの根元をカットします。
次に、綺麗なレタスだけを選別して、ひっくり返していきます。
そして、そのレタスたちを水で洗っていきます。
最後はコンテナに詰めて、トラックに乗せます。
早朝の時間から体を動かすのは久々で清々しい気持ちになりました。どの作業も楽しかったですが、毎日やるとなったら足腰が大変そうでした・・・。もちろんその日のうちに筋肉痛になりました(笑)
収穫後に農場を案内していただきました。こちらは、にんじん畑。
雪が積もると、「雪下にんじん灯かり」として収穫されます。
雪下にんじんとは、雪の下で冬を過ごしたにんじんのことで、通常のにんじんと比べて甘くなるそうです。
この雪下にんじんのおかげで、冬も毎日収穫作業があるそうです。
冬は作物が作れないと思っていたので、1年を通して安定した作物を出荷できるなんて驚きでした。
クレアクロップスさんのお野菜は、スーパーマーケットのスーパーセンタートライアルさん、スーパーマーケットよねやさん(秋田県)で売られているそうです。また、イオンさん・ジョイスさんなどに並ぶパックサラダ、セブンイレブンさんに並ぶサンドイッチにも使用されているそうです。
レタスのおすすめの食べ方も教わりました。馬場さんのおすすめはレタスナムル!
作り方は、レタスをちぎって、ごま油・鶏がらスープの素・いりごまとあえるだけ。韓国のりを入れても美味しそうです♪
また、クレアクロップスさんでは化学肥料をなるべく使わないそう。その理由は、持続可能な経営のためと、依存しないため。
馬場社長いわく、化学肥料は人間で言うとサプリみたいなものにあたり、それだけ与えるよりも、たい肥・緑肥を使って土そのものの質をあげるほうが植物が美味しく育つそうです。あわせて、たい肥を使うことで畜産農家さんとの関係も出来るため、地域経済を活性化できます。
また、その多くを中国から輸入する化学肥料に頼らないことは、他国に依存しない農業につながります。
こうしたお話を伺って、馬場さんは将来の日本の農業についても考えていて、すごいと感じました。
優しく楽しく教えていただいて本当にありがとうございました。職場の雰囲気づくりにも力を入れているようで、働いている方たちからもすごく信頼されていました。
働いている皆さんとお話しさせてもらった中で、印象的だったのは「働いている仲間たちに会うのを楽しみに職場に来ている」という言葉でした。
本当に皆さん、優しくて楽しく作業していました。
クレアクロップスさん、忙しい中対応していただき、本当にありがとうございました!
朝早くからみなさんと一緒にレタスを採る体験ができて嬉しかったです。
これからも美味しいレタスを食べさせていただきます!
◆今回の取材先