KITAKAMI NEWS

高校生活の一コマを表現した写真で最高賞受賞

2021年8月27日

広報きたかみ

(広報きたかみ令和3年8月27日号転載)

 

高校生活の一コマを表現した写真で最高賞受賞

谷地 星(あかり)さん

 

黒沢尻北高等学校3年で写真部に所属する谷地星さん(紫波町) は、和歌山県で行われた第45回全国高等学校総合文化祭(7 月31日~ 8 月6日)の写真部門で、文部科学大臣賞を受賞しました。

47都道府県からの応募307点の中での最高賞で、県勢では初の快挙です。

 

受賞作品「怠惰」は、受験勉強に対する不安と緊張の心情から生まれた作品。

その気持ちを学校の図書館で勉強する学生のしぐさに込め、水が入ったグラスで目をゆがませて特徴ある表情を作りました。

「無機質な目にしようと考えた。グラス越しに見る世界がおもしろく映るので利用した」と、観察力が生かされた構図となりました。

朗報が届いて「まさか!!」と驚き、実感が湧かずにいるそうですが、周りから作品の感想を聞いて「いろいろな解釈をしてもらえる作品になって良かった」と喜びます。

 

撮影で苦労したことは、銀塩ポジフィルムでの撮影が条件だったため、普段使用しているデジタル一眼レフカメラと違ってその場で画像を確認できなかったこと。

フィルムカメラでの撮影は今回が初めてだったそうです。

 

もともと写真を撮ることが好きで、スマートフォンでよく撮影していましたが、本格的に始めたのは高校で写真部に入部してから。

部活動では顧問の達下才子 先生を目標に腕を磨きました。

「先生の作品には温かさがあり、構図に無駄がなく自然で、想像力をかきたてる」と感じ取り、「全力で駆け抜けた」とこれまでを振り返ります。

達下才子先生(右)

 

さまざまな人種や価値観の違いにも興味を持つ谷地さん。

将来グローバルな活動に携わることを思い描きながら、受験勉強の今に向き合っています。