KITAKAMI NEWS

開園100周年を迎えた展勝地の魅力を音楽で表現

2021年5月28日

広報きたかみ

(広報きたかみ令和3年5月28日号転載)

 

開園100周年を迎えた展勝地の魅力を音楽で表現

八木澤 教司さん

 

展勝地開園100周年を記念して作られた曲「ゆめみぐさ、まもりて」。

この曲を手掛けた作曲家の八木澤教司さん(46歳)は北上市生まれで、現在は兵庫県西宮市を拠点に活動しています。

 

「生まれて間もなく家族で北上を離れてしまったが、両親やきょうだいはしばらく住んでいたため、北上を身近に感じていた。このような縁があって記念曲を担当したことは、とても光栄だ」と喜びます。

 

「ゆめみぐさ(夢見草)」とは、桜の別称のこと。

桜の咲く様子が夢のように美しくはかないことを表しています。

「桜を美しく思う心、それを支える人に思いをはせ、曲を通じて奥深い日本の彩りを多くの人に伝えてほしい」と話します。

 

3月にさくらホールで開催された春の演奏会(岩手県吹奏楽連盟北上支部ほか主催)で、地元高校吹奏楽部の演奏により初披露。

八木澤さんはビデオメッセージで「聴衆が展勝地の風景を思い描けるよう、この地に誇りをもって演奏してほしい」と呼び掛けました。

今後さまざまな場面での演奏が期待されます。

 

音楽の道を目指したきっかけは、中学校で入部した吹奏楽部とのこと。

「とても盛んな部活で、3年生になったころには、無謀にも作曲家になると決意していた」と明かします。

 

手がけた作品は日本のみならず、海外でも演奏されています。

また、令和元年の天皇陛下御即位奉祝記念式典・国民祭典では、天皇皇后両陛下「お出迎えのファンファーレ」に起用されました。

昨年度から神戸女学院大学音楽学部で指導にあたるなど、活動は多岐にわたります。

 

年に一度は北上を訪れ、地元吹奏楽団を指導。

今は人の行き来が制限される日々ですが、市民の皆さんに会える日を楽しみにしています。