KITAKAMI NEWS

【市民ライター投稿記事】民俗村の「ぺっこ」素敵な冬って?

2021年3月11日

市民ライター 三宅優子

 

 

みなさんはじめまして、この度市民ライターをつとめることになりました、三宅優子と申します。

 

南国伊豆から北上市に引っ越してきてもうすぐ丸2年、この冬はずっと慣れない雪に追われてあたふた暮らしていましたがやっと慣れ親しんだ地面と再会できてほっとしています。

 

北上のすてきな所、たのしいこと、おいしいもの、たくさんシェアしていけたらいいなと思っていますので、よろしくお願いします。

 

さっそくですが、私が最初に紹介したいのは「みちのく民俗村」というすてきスポットです。

 

桜の名所で有名な展勝地から県道14号線を挟んだ反対側にある山の斜面に、数々の古民家たちが移築・復元・展示されている野外博物館です。

 

竪穴式住居から武家屋敷、岩手ならではの南部曲り家、昭和初期の学校建築まで幅広い年代の建てものたちが四季折々のいろいろな表情を見せてくれます。
そのなかでも今回は冬の民俗村の様子を少しご案内したいと思います。

 

民俗村では昨年、一昨年の2月に「民俗村のぺっこおかしな小正月」と題して雪灯りや様々なワークショップ、音楽などをたのしめるイベントが開催されました。

 

 

1年目の一昨年はまだ北上に住んでおらず静岡の地元にいた私ですが、移住のための準備で北上に来る予定と雪灯りイベントがたまたま重なったため参加することができました。

 

積雪とはほぼ無縁の土地で育ったので、初めて見る雪灯りに興奮して写真を撮ったのを覚えています。

 

 

 

そして2年目の昨年は私もパフォーマンスする側としてイベントに参加させてもらいました。地元にいたころから趣味で吹奏楽をやっていたのがきっかけでご縁があり、現在私は花巻市大迫町を拠点に活動しているちんどん屋・早池峰一座に席を置いております。

 

その早池峰一座にオファーがあり、雪中の民俗村での演奏が実現しました。当日の気温は氷点下2℃、震える指での演奏になりました。

 

 

 

 

 

事前の準備などの都合でほかの催し物をじっくり見る時間がなかったのが残念でしたが、あたたかくておいしいフードの出店もあり、ウクレレやお琴などの演奏もあってボリュームたっぷりなので、次回の開催時にはぜひゆっくりじっくりたのしみたいと思っています。

 

この冬は雪がうんとたくさんあったのですがあいにくの時勢により開催されず、残念でした。次の冬はきっと民俗村にあたたかいあかりが灯ってたくさんのお客さんの笑顔が見られるよう願っています。

 

 

ちなみにイベントの名前に使われている「ぺっこ」とは、「ちょっと、わずか」といったことを表す岩手の言葉だそうです。この2年の間に教えてもらった言葉の中でも、かわいくてお気に入りのひとつです。

 

※市民ライターの方への応援メッセージなどはこちらまでお願いします。