KITAKAMI NEWS

北上川の地域づくりや観光振興に貢献

2021年1月22日

広報きたかみ

(広報きたかみ令和3年1月22日号転載)

 

北上川の地域づくりや観光振興に貢献

及川 文幸さん

 

市内を流れる北上川を舞台に、漁期の刺し網漁や川辺の美化活動、遊覧船運航などさまざまな活動に取り組んでいる三橋漁親会(さんばしぎょしんかい)は、1月1日付で第38回岩手日日文化賞(岩手日日新聞社主催)を受賞。

地域振興部門で長年にわたり地域づくりに大きく貢献したことが評価されました。

 

同会の第4代会長を務める及川文幸さん(75歳・二子町)は「先輩たちがいい種をまいてくれ、人と人とのつながりでこれまで継続することができた。この活動をさらに発展させるのが我々の責務。これからも北上川と地域の人々をつないでいきたい」と受賞を喜んでいます。

 

同会は昭和54年4月に、二子地区の川魚漁を楽しむ5~6人が集い発足。

北上川に架かる市内の昭和橋、北上中央橋、珊瑚橋の三つの橋の周辺で漁を行い、川魚に親しむ会という意味を込めて命名されました。

現在は会員と協力員80人ほどが魚取りや地域イベントでの舟下り、川清掃活動を行っているほか、展勝地さくらまつり期間中の遊覧船や渡し舟の運航、こいのぼり設置の川渡しなども担っています。

 

及川さんが携わった遊覧船のガイドでは、それまでの音源によるものから会員の生の声や個々の持ち味を生かして、展勝地をはじめ北上川や北上の文化・歴史、土産品の紹介などを始めました。

乗客から「良かった」「また来たい」と掛けられた言葉が励みになったといいます。

 

展勝地開園100周年を迎える今年、コロナ禍の収束を願い「まつりが実施できるとなったときのために準備を欠かさず、大勢の観光客に楽しんでほしい」と話し、「地域の人々に愛され親しまれている北上川と共に歩み、川の恵みで生きてきた漁親の心を忘れず活動を続けていく」と、地域の魅力発信や観光振興への思いを強くしています。