KITAKAMI NEWS

【市民ライター投稿記事】東の産直を巡ってみました!

2024年12月18日

市民ライター 若山 利夫

 

私がいつも利用する3軒の産直を取材してみました。

 

その3軒とは「あぐり夢くちない」、「くろいわ産地直売所」、「さらきの里ふれあいセンター」です。

 

これらの産直は、みな北上川の東側に位置しています。少し詳しく言うと「あぐり夢くちない」さんは、国道107号沿いにあって、約30年前にオープンしたそうです。「くろいわ産地直売所」さんは、県道28号沿いの「親水公園お滝さん」の近く。「さらきの里ふれあいセンター」さんは、県道28号と県道39号の交差点にあります。後者の2つはオープンして10年ほど。

 

この3軒のなかでも「あぐり夢くちない」さんは、北上市に引っ越してきてほぼ同時くらいから利用しています。他にも北上市内の産直はほぼ行ったことがあります。
しかし、今では私が利用するのはほぼこれら3軒だけになっています。

 

北上市の地理を知っている方はわかると思いますが、北上川を挟んで西側の地域は平地が広がっていて国道4号が通り、どちらかといえば栄えているように見えます。
東側は県道14号が一関まではしっていますが、こちらは山沿いで、カーブも多く道路も走りにくいところがあちこちにあります。
しかし、最近気づいたのですが・・・私は東側が好きなようです。山のあるところのほうが私の好みのようです。

 

それはさておき、まずは「あぐり夢くちない」のご紹介!

 

まずは、「あぐり夢くちない」の直売センター協同組合の理事長さんでいらっしゃる昆野幸作さんに聞いてみました。

 

ここの自慢と特徴を伺ったところ、
「近隣の生産者の方々が新鮮な野菜や果物を持ってきて店に並べていくので、品数が多いことが何よりの自慢」とのこと。
その一端を写真で披露しましょう。

 

まずは、産直の外観から、

 

 

 

続いて店内と品揃えを・・・
今年はきのこが豊作で、松茸もたくさん入りましたと昆野さんは言っていました。しばし、私と松茸談義!
また、昨年に比べりんごも豊作で、11月中旬ころにはサンフジが、今でも多くの種類のりんごが並んでいますと・・・
また、二子さといもはまずまずの出来で、これはブランドとして定着しており、人気だそうです。

 

このあと、りんごとお米についての秘話が語られます。
それは、現在の口内町も含めてこの近隣は江刺郡と言われていたそうです。したがって、りんごは、「江刺りんご」が有名ですが、このあたりのりんごも江刺りんごとほぼ変わりないとのこと。さらに、「金札米」の発祥の地はここ口内であるという説も話していただきました。

 

というわけでお米もりんごもここのものは美味しいですよ!と言っておられました。

 

 

 

 

今年は、栗も豊作でたくさん入ったそうです。私は、調子に乗って栗談義をしました。その内容は栗につく虫のこと。昆野さんは、りんごを作る農家さんでそのりんご畑の周りに防風林として栗を植えているそうです。防除をしていないので栗虫がつきやすいそうです。しかし、虫がついた栗をシートの上に広げて置くと・・・しばらくしてシートにたくさんの栗虫が居るそうです。その虫を集めて鯉の餌にするとのこと。そのような使い方もあるのかと思って農家さんの知恵に脱帽でした。

 

 

このような果物もおいてあります。

 

 

 

 

 

 

 

その他の野菜や白菜も入荷していました。りんごもいくつかの種類が・・・
別のコーナーに自慢の新米も!

 

 

 

 

その他、卵も・・・因みに私はほとんどここの卵を買って食べています。

 

 

他に北上産蜂蜜、木工細工や手工芸品など色々ありますが、店の外を見てみましょう。
この時期は渋柿が入り始めていました。はなの苗や野菜の苗、玉ねぎの苗を求めて店員さんに聞いている人も居ます。

 

 

 

 

 

美味しいメニューのならんだ食堂もあります。私は、時々ご褒美?のつもりで、焼肉定食などをいただきます。食堂入口右の壁の写真を最後に次の産直へ話を移すことにします。

 

 

 

 

10月24日(木曜日)午前11時

「くろいわ産地直売所」にお邪魔しました。

 

 

入口です。この反対側にこの春まで営業していたプレハブがあります。

 

午前11時少し前に店の前に到着。
ちょうどその時、細身の男性が車に乗って出かけました。もしかしたら・・・今日会う予定の方かな・・・?などと思いながら時間まで車の中に居ました。

 

指定された時間帯11時から12時ということで、11時に店内へ・・・レジの方に目的を話すと、今ちょっと前に出たばかりなのでとのこと。やはり先程の方!

 

連絡しますからしばらくお待ち下さいと食堂へ案内され、お茶を出していただきました。いやあ!大変恐縮ですと言って椅子にかけて待っていました。

 

程なく先程の男性が入ってこられて、互いに自己紹介。
この産直の運営は、NPO法人「あすの黒岩を築く会」が行っているとのことで、
この法人の「地域づくり担当理事の小田島 光安です」と紹介されました。

 

早速この産直の自慢と特徴を聞くと、
「この産直は、地域の人達の力で立ち上げたのです」と。
地域の人達が協力して、ここの五反分弱の土地を買い上げたとのことでした。
小田島さんは法人立ち上げに中心的に関わり、事務局長から現職になったとのこと。産直を運営しようとトラック市から初めてその後テントでの販売を経て・・・北上市が応援してくれて前の店舗のプレハブを安く譲ってくれて始めたそうです。
この春からは新店舗に移って営業しているとのことでした。

 

 

 

 

私は、プレハブ店舗のときから利用していましたが、新店舗は大変広くなって品揃えと商品の見せ方もさらに進歩しているように感じています。
前のプレハブ時代が約10年あったそうですから、産直好きの私は、比較的早い時期から利用していたと思います。(エッヘン!)
さらに話は移り、この地域はりんごと米が美味しいと・・・さらに、ふるさと納税の返礼品にもなっている豚肉「黒岩豚太くん」も自慢とのこと・・・
しかし、米は生産者の方が少なくなり今は、りんごがここの売りになっていると。

 

 

りんごの後ろは渋柿でした。日によっては、甘柿がお買い得のときもあります。(個人の感想です)

 

私の好きなトマトに話のみずを向けると、
ここのトマトは脱サラして、トマトをハウス栽培をしている方が出しているそうです。7月から11月までの期間、青いトマトになるまで出しているそうです。
結構美味しいトマトだと思います。見た目は市場に出すような立派なものではないですが、自宅で食べるのには十分な美味しさです。(個人の感想です)

 

 

 

 

土地柄、野菜は入荷量が少なく確保するのに苦労しているそうです。このため、川を挟んで向かいの二子町の生産者から届けてもらったりしてつないでいるそうです。

 

 

 

 

 

この産直、私のとっておきの情報を・・・!
やはり私の個人的な感想ですが、美味しい「白菜のキムチ」があります。昨年は、白菜が不良で苦労していましたが、今年は大丈夫のようです。
ここに行って見つけると必ずと言ってよいほど買って帰ります。
それがこの冷蔵ケースの中の・・・

 

 

 

 

三軒目は、「さらきの里ふれあいセンター」さん!

 

10月24日(木曜日)
午後1時30分訪問しました。

 

 

 

 

向かいに、更木といえば桑茶の会社があります。
伺うと、涼やかなレディが出迎えてくださり、インタビューを受けてくださる責任者の方を呼んできますと言って奥へ・・・。

 

出てこられたのは「株式会社アグリフレンドさらき」の「代表取締役 山口典男」さんです。親会社は「株式会社さらき」だそうです。

 

ここでも産直の自慢と特徴を聞くと・・・
「今年の自慢ということになりますが・・・」と前置きして、「お米」です」と!
10月中旬頃から美味しい新米をスーパーより安い値段で販売しているとのこと。
「さらきのお米」は、冷めても美味しいと評判だそうです。今年は、11月9日に「収穫祭」をしますと言っていました。この投稿が載るのは・・・収穫祭が終わってからになります。

 

それは残念なので早々と私個人のFacebookには写真とともにアップしましたが・・・
美味しいお米でも消費者に買って頂かないと意味がないので、消費者第一で価格設定させて頂いているとのことでした。

 

 

 

 

もう一つ更木のお米を使ったお酒を造っているとのこと。

 

 

 

 

更木町内には複数酒蔵がありますが、これは月の輪酒造さんにお願いして造っているとのことでした。日本酒は、ほんの少し飲みますが・・・今度買って飲んでみたいと思います。

 

次にご紹介するのは、私が以前から利用している食堂です。
今は、値上がりしているものもありますが・・・最近良く食べるのは「焼き肉セット」です。肉の量が結構あって味もよし!(個人の感想です)

 

コロナ前はメインディッシュ以外の味噌汁や漬物、ちょっとした小鉢に出されるようなものは自由に取ることができました。さらに価格も抑えられていたので結構混んでいました。

 

今は、キオクシアの工場建設も一段落していて作業員の方もほぼ来なくなって、お客さんも少なくなっているとのことでした。

 

 

 

 

ここで、更木といえば・・・桑茶!その写真も載せましょう。実を言うと私は、飲んだことがないのですが・・・ここの職員さんのお一人は、定期的に健康のために買って飲んでいるそうです。

 

 

 

 

産直のコーナーはあまり広くないのですが、先ほどのレディの説明では、珍しい野菜などはその食べ方などの説明を生産者の方がきちんと表記しているそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

その他、この産直の特徴として冷凍のお魚もあります。
冷凍の餃子もあって私は好きで、あれば魚といっしょに買ってきます。

 

 

 

 

 

今回3軒の産直さんにお話を伺って、経営母体の違いやそれぞれの自慢・特徴の違いがよく分かりました。
また、インタビューのなかで米の生産者の方の減少や、野菜の入荷先の確保に困っている話もいただいたことから、その産直さんも人手不足やこれからのことについては不安をいだいているということもわかりました。
ここでは詳しいことは書きませんが、産直好きの皆さんのためにも何とかこれからも新鮮でよい品を、適切な値段で提供していただけるようにお願いしたいものです。
そのために我々消費者も上手に産直を利用して、さらに発展できるように応援したいものです。

最後までご覧いただきありがとうございました。
市民ライター わかやま としお