KITAKAMI NEWS

【20代の肖像】vol.49 入社4ヵ月で大型免許取得。 夢のその先へ。

2024年3月8日

きたかみリズム×きたかみ仕事人図鑑

 

入社4ヵ月で大型免許取得。

 

夢のその先へ。

 

vol.49 菊池 宏祐(きくち こうすけ) 27歳   

 

子ども時代、長距離トラックの助手席で。

 

 

「でっけぇのが動いてる!!」

 

 

菊池 宏祐(こうすけ)さんのお父さんは昔、長距離トラックの運転手をしており、子どもの頃はその助手席に乗せてもらい、いろいろなところに連れていってもらったそう。そのときの「でっけぇ(大きい)のが動いてる」という感動と興奮から、宏祐さんはクルマが大好きに。

 

「高校時代も将来は自動車整備士かトラックの運転手になりたいと思っていて、最初に選んだ仕事が自動車整備士でした」

 

自動車整備士は、お客さまの大切なクルマを預かりベストな状態に仕上げる仕事であり、クルマを利用するお客さまの安心・安全を支える責任ある仕事でもあります。

 

「自分の整備したクルマが走るわけですから、結構プレッシャーもありました」

 

当時を振り返ってそう語る宏祐さんですが、高校卒業後に入ったその会社で過ごした7年は充実した時間だったそう。しかし……。

 

 

 

 

 

 

「同級生とか後輩が大型トラックの運転手になったという話を聞いたり、父親の兄弟が大型トラックの運転手をしていて木材の運搬のために山に入るんですけど、その手伝いをたまにしたりしているうちに、やっぱり大型トラックはいいなあと思うようになって(笑)」

 

 

そこで転職を決意した宏祐さんですが、肝心の大型トラックを運転するために必要な「大型免許」などの資格を持っていません。そのため資格取得制度が充実している会社を第一にハローワークの求人票を片っ端から見ていったそう。

 

 

そこで最初に目に留まったのが、「北日本重機有限会社」でした。

 

 

 

▲「北日本重機」は北上市で1982年に創業。建設・建築現場で使用する大型重機や大型資材、さらには蒸気機関車やヨットの輸送など、お客さまのニーズに幅広く対応する輸送のプロ集団です。

 

 

 

働きながら1ヵ月で大型免許を取得。憧れのドライバーに。

 

 

「資格取得制度が充実していることはもちろんですが、大型重機を運んだり、ユニック(クレーンを装備したトラック)の仕事も面白そうだなと思って……。

 

 

それに会社を見学させていただいたときの雰囲気もよかったんですよね。トラック運転手というと、なんとなく気難しいとか怖そうなイメージがあると思うんですけど(笑)、むしろみなさんフレンドリーな感じで、ここなら自分もなじめそうだなと思いました」

 

 

そうして迷うことなく履歴書を送り、昨年(2023年)3月から「北日本重機」で働くことに。大型免許の取得も……。

 

 

 

 

「ふつうに仕事が終わってから教習所に通うと大型免許の取得までに3~4ヵ月かかるみたいなんですが、自分の場合は1ヵ月で取れました。

 

 

自分に空いている時間があれば、勤務時間内でも教習所に通えるように会社で配慮してくれるので、大型免許の取得もスムーズでした」

 

 

もちろん費用も会社負担。宏祐さんは入社1年目ですが、早くも「大型」「移動式クレーン」「玉掛け(クレーンなどにモノを掛ける・外す作業)」「小型特殊」などの資格を取得。

 

 

「次は大型特殊の免許も取ろうと思って申し込みも済ませてきました」

 

 

と、宏祐さんも積極的です。そのお陰で、憧れていた大型ユニック車にも入社4ヵ月目で乗務でき、先輩が同乗して運転や仕事のやり方などを教えてくれる1ヵ月間を経て、現在は1人で乗務し、資材などの運搬作業をこなしているそう。

 

 

大型トラックを運転して半年が過ぎ、運転や仕事で大きなミスもなく、もう慣れたのかと思いきや……。

 

 

「全然慣れてないです(笑) いまだに毎日トラックに乗るたび緊張しています。 大型トラックになると車幅感覚とかブレーキの利き方も乗用車とは全然違いますし、そういうのに慣れるまで、特に最初の頃は苦労しました。というか、今でも怖いです(笑)

 

 

ただ、初めての現場に行くときとか、先輩たちから事前に『こことここに気をつけた方がいいよ』と運転はもちろん仕事のやり方についてもアドバイスしてもらえるので、そういう気遣いにすごく助けられています」

 

 

と語ってくれた宏祐さん。緊張の日々のなかにも周りに支えられながら、充実した仕事をしている様子がその言葉からよく伝わってきました。

 

 

▲ユニック車に装備されているクレーン。

 

 

 

さて、宏祐さんが乗るユニック車はクレーンを装備したトラックで、重量のある荷物をクレーンを使って現場に下ろしたり、現場から回収したりすることも大切な仕事です。そちらは……。

 

 

▲ラジコン操作でクレーンを動かす宏祐さん。荷物は最大2.9tまで吊れるそう。これを扱うには「移動式クレーン」「玉掛け」の資格が必要で、宏祐さんは会社のバックアップで入社後に取得。その操作は……。

 

 

先輩たちのように。見上げる先には……。

 

 

「ユニック作業はクレーンで荷物を吊ってトラックから現場に下ろしたり、現場から回収したりするんですが、ワイヤーで吊るした荷物を動かすので、自分がやるとその荷物が揺れたりするんですけど、先輩がやると荷物が揺れずに、持ち上げるときもスッと上がるんですよ。

 

 

荷物を吊るすフックもピンポイントで荷物の真上に持ってきたり……。そういうことがふつうにできちゃうのがすごいなあと思います。自分がやると、どうしても揺れるので微調整しちゃうんですけど、早く先輩たちみたいにできるようになりたいですね」

 

 

 

 

 

大型トラックの運転はもちろんユニック作業についても奥が深い世界で、その作業の難しさと先輩のすごさを語る宏祐さんの楽しそうな表情が印象的でした。

 

 

また、気になるのは物流・運送業界を取り巻く「2024年問題」で、トラックドライバーの慢性的な長時間労働を改善するため、2024年4月から労働時間に上限が設けられます。

 

 

しかし、宏祐さんが働く「北日本重機」では建設・建築現場で使用する大型重機や大型資材の運搬などをメインとしており、輸送エリアも北上市周辺が多いそう。そのため、「みんな日帰りで残業もほとんどなく、忙しくて定時を過ぎることがあったとしても、すごく遅くなることはないので働きやすい」と宏祐さん。「2024年問題」の心配もなく、大好きなトラックの運転に集中できる環境に宏祐さんも安心の様子でした。

 

 

▲冬場は北上市内近辺で除雪作業も担当。しかし今年は暖冬でまだ数回しか出番がないそう。

 

 

そんな宏祐さんに今後の目標を尋ねると……。

 

 

「大型重機の運搬のためには大型特殊の免許が必要で、その資格もこれから取るんですけど、他にも牽引の免許とか取れていない資格がまだまだあるんですよ。そういう資格を全部取得して、いろいろな大型トラックに乗ってオールマイティに仕事できるドライバーになりたいです。

 

 

先輩たちを見ていると、そういう方が多くて、自分も早くそうなりたいですね」

 

 

とのこと。子どもの頃から憧れていた大型トラックの運転手に……。夢を叶えた宏祐さんですが、その先にはまだまだ多くの「やりたいこと」がひろがっています。

 

 

▲いずれは大きな除雪車にも……。

 

▲「北日本重機」では国土交通省の「働きやすい職場認証制度」の取得や安全性の高いトラック運送事業者を認定する「Gマーク」も10年以上連続受賞するなど、社員ひとりひとりが長く元気に、安心・安全に働ける企業をめざして継続的に取り組んでいます。

 

▲中学・高校と野球に熱中。現在も地元・遠野市にある野球チームに在籍し、週1回の練習に住まいのある北上市から通っているそう。写真奥、ピッチング練習をしているのが宏祐さん。

 

▲大型トラックの前で。

 

 

菊池 宏祐さんが働く職場:北日本重機有限会社

 

岩手県北上市流通センター24-24

Tel/0197-72-6001