KITAKAMI NEWS

【市民ライター投稿記事】あなたは何を書きますか?書初めにこめる人々の想いをのぞいてきました

2024年2月16日

市民ライター 赤平 恵里

 

 

書道教室・一ノ筆 さんの書初めイベントにお邪魔してきました

 

 

きたかみリズムをご覧のみなさん、こんにちは。市民ライターの赤平恵里です。前回の投稿からあっという間に半年が経過し、気づけば新しい年に…。歳のせいか、最近は時間が経つのが本当に早いと感じる今日この頃。

 

 

2024年がスタートして1か月経ちましたが、みなさんの今年の「抱負」「目標」って何ですか?

 

 

新年を迎える時はもちろん、新学期、入社、入学など節目のタイミングでもよく話題になりますよね。誰しも一つくらいは心に決めたことがあるのではないでしょうか。決意したのはいいけれど、日々慌ただしく過ごすうち、段々と意識の中から薄れ、気づいたら1年終わっていた…なんてことありませんか?せっかくこれ!って決めた抱負や決意、目標を心の中で風化させないようにしたいものですよね。そのためにはどうしたら……?

 

 

「そうだ!文字にしてみよう!」

 

 

ということで、令和6年1月3日に、書道教室・一ノ筆さん主催のお正月イベント、
「さくらホールで書初めをしよう!」に参加してきました♪

 

 

▲正月三が日ということで、エントランスでは一対の門松がお出迎え。

 

▲鳥居を発見!おみくじもありました!1回10円!笑

 

 

ホール内で寄り道しつつ、本日の会場である「大アトリエ」に到着。イベント開始時間の9:30を少し回った頃でしたが、もうすでに数組の方々が取り組まれていました。

 

 

▲冬休み中ということもあり、親子での参加が多い印象です

 

 

書道教室・一ノ筆さんが行っているこの書き初めイベントは、昨年2023年から開催され、今年で2回目。

 

 

「自分の教室の生徒さん以外の方にも書道を楽しんでいただきたい。書き初めなら誰でも聞いたことがあるし、普段、筆を持たない方でも参加しやすいのではないか。また、短時間でできる点も書道の魅力。一枚書くのに数十秒から数分しかかからないので、忙しくてまとまった時間がなかなかとれない方にも気軽に取り組んでもらえたら…」という思いから企画されたそうです。

 

 

▲書道教室・学習塾 一ノ筆(いちのふで) 教室の詳細はこちら(外部リンク) 代表・講師 中嶋 敏生 (なかじま としき)さん

 

 

▲イベントの最中、参加者の方にお手本を書いたり、筆の使い方、書き方のポイントを丁寧にレクチャーする中嶋さん。教室にも、書道初心者から熟練者までさまざまな年齢層の生徒さんたちが集まるそう。中嶋さん曰く、「同じ字を見て写しても、人それぞれ全く違った作品ができる。人によって見えている世界が違うんだなと感じる。書道に限った話ではないが、ビジュアルを伴った表現・活動は、“何がどう見えているか”ということのトレーニングが必要」と語り、教室では自分が見えていること(見るべきポイント)を生徒さんに共有することを大切にしているそうです。

 

 

▲市内の公立高校で書道科非常勤講師も勤める中嶋さん。せっかくの機会なので今回“きたかみリズム”用に、特別、一筆書いて頂きました。テーマは「北上ってどんなまち?」です。さすがの美文字!!別格ですよね〜

 

 

一般の方でも、本格的に書道を習っていたり、個人で書を嗜む方なら自宅でも取り組めそうですが、初心者が一から道具を揃えるとなるとなかなか大変。時間、手間、費用もかかりますし、こういった形で気軽に体験できるのはありがたいですよね。
この日、書初めイベントに参加された方は、小学生からご年配の方まで約35名。中にはご家族全員でお越しの方もおり、会場にいらした方は延べ70名ほど。受付を済ませ、まず初めに多彩な「書き初めセット」の中から、好みのものをチョイスします。

 

 

▲一ノ筆さんオリジナル書き初めセット。なんと全部手作り!どれも素敵で迷いますよね~

 

 

着席してからの流れは、

 

 

①書く言葉を決める→ ②筆を選ぶ→ ③半紙に練習→ ④色紙に清書→ ⑤(一ノ筆オリジナル)色紙掛けに入れる→ ⑥写真撮影→※終了した方から解散

 

 

令和6年、新しい年の初めに、参加者のみなさんは一体どんなことを文字にしたためたのでしょうか?参加者数名のお席にお邪魔してみました。

 

 

まずは、こちらのご家族から…

 

 

▲北上市内在住、昆 龍之介(りゅうのすけ)くん【小学4年生】、柚希(ゆずき)ちゃん【小学2年生】

 

 

▲清書の前に半紙で練習。先生のお手本を参考に、まずは感覚をつかむところから

 

 

お母さんにお聞きしたところ、兄妹で少し前から一ノ筆さんの書道教室に通っているそう。龍之介くんが選んだ文字は、「龍」。「今年は辰(龍)年なので、自分の名前にもあるこの漢字を選びました」とのこと。

 

 

わたし個人は、画数が多めで難しそう…って敬遠してしまいますが、小学4年生とは思えないほどバランスのとれた素敵な文字に仕上がっていました。また、柚希ちゃんの今年の抱負は「字が上手くなりたい」ということで、先生にお手本を書いていただき、それを見ながらひとつひとつの文字を丁寧に練習、清書していました。最後には2人とも納得のいく作品が完成。集中して取り組んだ成果が文字に表れていますね。

 

 

▲最後はお母さんも交えて記念撮影。これからも楽しんでお習字続けて下さいね~

 

 

次にお話を伺ったのはこちらの親子

 

 

▲北上市内在住、小田島 由希乃(ゆきの)ちゃん【小学3年生】 母、希(のぞみ)さん。

 

 

学校から配布されたイベントのチラシを見ていい機会だと思い、今回初参加されたそう。娘さんの由希乃ちゃんが書いたのは「つりに行ってみたい」の文字。

 

 

詳しくお話を聞いてみると、「前に、釣り堀に行ってたくさんお魚が釣れてとても楽しかったので、今年は本格的な釣りにも挑戦してみたい」とのこと。また、由希乃ちゃんは現在、趣味で魚のウロコをコレクションしているんだとか。「魚のウロコを乾燥させるとキラキラしてとても綺麗なので集めています」と話してくれました。中でもお気に入りは「ソイ」と「ブリ」のウロコだそう。今年は、自分で釣った魚のウロコでコレクションが更に充実しそうですね。魚によって色も形も大きさも違うでしょうし、比べてみるのも面白そうです。今度ぜひ、実物を見せてくださいね〜

 

 

一方、お母さんの希さんは何を書いたかというと…。

 

 

「おなべふきこぼし注意」

 

 

それわかります!!!実はわたしも常習犯…。鍋だけじゃなくて例えば、コーンスープとか、あれもなかなかのくせ者なんですよね〜笑 。温まるまでに時間かかりますし、その間にちょっと洗い物を…… とかやってるとあっという間に沸騰して吹きこぼれる…。「わたしだけじゃなかった。なんかちょっと嬉しい…」と一気に親近感が湧き、吹きこぼしあるある話で盛り上がりました。「こんなことを今年の抱負にしていいものだろうか?笑」と仰るお母さんの隣で、娘さんは「いいんだよ~ママらしくてすごく良い!」と。お互いにありのままを認め合っていて素敵な親子関係だな〜と、会話を聞いていてほっこりしました。

 

 

続いてお話を伺ったのはこちらの女性

 

 

▲誰が見ても上級者であることは一目瞭然ですよね。

 

 

お子さんや家族での参加者が多い中、お一人で参加されたこちらの照井さんは、一ノ筆さんが書道教室を始めたときから生徒として通っており、書道歴は約5年といいます。

 

 

「老いは成長なり」

 

 

なんて魅力的な言葉、そして整った文字なんでしょう。前から「今日の書初めはこの言葉を書く」と決めていたそうです。

 

 

わたしのように煩悩だらけの人間は、できればいつまでも若いままでいたいし、歳はとりたくない!なんて思ってしまうのですが、残念ながらそうはいかないのが現実。「老い」をマイナスなこととして捉えるのではなく、ありのままを受け入れ「成長」と表現するその感性が素敵すぎます!!最近、俳句も始められたそうで、「色々楽しんでやっている」とにこやかに、上品にお話して下さいました。なるほど〜。心が整うと文字も整うものなんですね。短い文字表現の中に、学ぶべきことがたくさん詰まっている気がしました。

 

 

わたしもこんな風に素敵に歳を重ねたいです。

 

 

その他にもたくさんの方々にお会いし、お話を聞くことができて、新年早々楽しいひとときになりました。北上市内からお越しの方が殆どでしたし、いつかまたどこかでお会いすることもあるかも知れません。どこかでわたしを見つけて「あっ!あの時の人!」と思った際はどうぞお気軽に声をかけて下さいね〜

 

 

取材に応じてくださった参加者のみなさま、そして、一ノ筆の中嶋ご夫妻。本当にありがとうございました。

 

 

取材終了後、わたしも書初めを体験させてもらいました。2024年、わたしが選んだ文字は…

 

 

▲左下に記名する事をすっかり忘れていてスペースがなく「どうしよう…」と困っていたところ、「大丈夫!記名は右側でも問題ないですよ!」と先生。文字通り、笑うしかないですね。

 

 

人間は「楽しいから笑う」のではなく、「笑っているうちに楽しくなる」のだそう。

 

 

2024年、たくさんの方々との繋がりを大切に、笑顔の絶えない1年にしたいですし、この気持ちを忘れないようにしたい!そんな思いから漢字1字で「笑」を選びました。

 

 

自宅に飾り、時々ふりかえりたいと思います。

 

 

《イベント主催・取材協力》
書道教室・学習室 一の筆(外部リンク)
〒024-0084
岩手県北上市さくら通り 5-10-10
Tel:090-5238-7354
Mail: ichinofude@gmail.com