KITAKAMI NEWS

可能性は無限大 ダンスで全米最高峰の称号

2020年7月22日

広報きたかみ

(広報きたかみ令和2年7月22日号転載)

 

可能性は無限大 ダンスで全米最高峰の称号

司東 実優さん

 

米国ミズーリ州・ミズーリバレー大学3年の司東実優さん( 稲瀬町出身)は、全米大学体育協会が選ぶ今年のトップアスリート「オールアメリカン」のチアダンス部門で、日本人で唯一選出されました。

 

司東さんは3歳からバレエを習い始め、高校までの間、北上、盛岡、花巻の教室を行き来して技術を磨き続けました。

また、英語が好きだったことから、将来の夢は「外国人と働くこと」。

高校2年の時に進路選択で悩む中、夢への可能性を広げるため米国留学を決意しました。

 

しかし、その意向を聞いた高校の先生からは「難しいだろう」との声が。

負けず嫌いな心に火が付いた彼女は、バレエに打ち込む傍ら、市内の英語塾で猛勉強しました。

その結果、TOEFL(ト ーフル)の成績を大きく伸ばし、35校からオファーを獲得。

「幅広い分野を学べることと、日本人が少ないところに行きたかった」との理由から同大学を選択しました。

 

 

大学では心理学を専攻し、2年時にダンス部の創設メンバーに選ばれました。

オールアメリカンの存在を知ってからは「絶対に獲ってやる」と練習を重ね、多様なダンスを習得。

今年2月のトライアウトでは、バレエの技術を生かした大技を連発し、全米で85人のオールアメリカンの称号を手にしました。

また、学問においても、大学全体の首席を獲得したほか、全米優等生協会の表彰を受けるなど、並外れた努力を重ねています。

 

 

快挙を成し遂げ、8月からはダンス部の初代主将に就任する司東さん。

その原動力は「留学できるのは両親のおかげ。だから頑張らなきゃ」と話します。

今後の展望は、産業・組織心理学者として活躍し、ダンススタジオを設立すること。

底抜けの明るさと向上心を武器に、世界の舞台で可能性に挑み続けます。