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【市民ライター投稿記事】北上みちのく芸能まつり最優秀ポスターデザイナーさんに聞いた モノづくりの原動力とは?

2023年8月18日

市民ライター 千葉 宏治

 

 

コロナも終息してきた今日この頃、再開して今年で2回目となる北上・みちのく芸能まつりが8月4日から開催されました。その、みちのく芸能まつりのポスターデザインが毎年公募で選ばれていることを皆さんご存知でしょうか?
北上の夏を彩るポスターに、もし自分のデザインが選ばれたら・・・考えるだけでわくわくします。

 

 

私も是非来年は応募したい!

 

 

そこで私は、来年の応募に向けてライバルを研究するため、今年のポスターデザインコンテストで最優秀賞を受賞した笠原ひかるさんを取材しました。

 

 

▲笠原ひかるさん 北上市口内町出身 専修大学北上高等学校卒業 盛岡のデザイン専門学校卒業後、現在北上市の印刷会社に勤務

 

 

▲受賞作品 コロナが終息してきて様々なイベントが再開されてきたので開放的なイメージで迫力のある力強い作品にしようという気持ちで描かれました。

 

 

 

 

じゃあこれ着けて取材しますね!

 

 

 

 

 

 

 

 

ネコ仮面「ネコ仮面を見ての印象はいかがてすか?」

 

 

笠原さん「いやぁ・・・面白いです(笑)」

 

 

笠原さんのことより自分のことを聞くネコ仮面。「面白いです」と言ってもらい大喜びのネコ仮面でした。

 

 

 

 

(完)

 

 

 

 

というのは冗談で、

 

 

笠原さんの緊張も解れてきたところでインタビューをはじめていきましょう!

 

 

▲笠原さん「あっ、取った(笑)」

 

 

 

 

ネコ仮面「今回の最優秀賞、おめでとうございます。このコンクールにはどんな気持ちで臨みましたか?」

 

 

笠原さん「やるからには絶対に1位、最優秀賞を取りたいと思って取り組みました。」

 

 

ネコ仮面「賞をもらってご家族はどんな反応でしたか?」

 

 

笠原さん「『凄い!飾られるのじゃ!』って驚かれました。」

 

 

ネコ仮面「特に誰が喜んでいましたか?」

 

 

笠原さん「母と、そして鬼剣舞の笛を吹いている祖父が喜んでいました。」

 

 

笠原さんが住んでいる口内には北上市指定無形民俗文化財の口内鬼剣舞があり、そこで笛を担当している笠原さんのお祖父さんは毎年芸能まつりに参加してきたそうです。

 

 

ネコ仮面「笠原さんは鬼剣舞をやったことがありますか?」

 

 

笠原さん「保育園の頃は子どもたちで踊る口内鬼剣舞に参加していて、色んな所に行き結構踊っていました。小学校の頃は運動会のダンスの種目で口内鬼剣舞を踊ることがありました。」

 

 

ネコ仮面「そうなんですね、自分の住んでいる地域には、口内のように鬼剣舞団体が無いのでとても羨ましいです。踊ってみたいです。」

 

 

今回の受賞作品には紙面いっぱいに勇壮な鬼剣舞が描かれています。お話を伺って改めて、自身の地域の文化である鬼剣舞に、幼少から親しんできた笠原さんだからこそ描ける作品と感じました。 そんな笠原さんはいつから絵を描くことに興味があったのでしょうか?

 

 

ネコ仮面「今、お仕事でもイラストを描いているそうですが、絵を描くことに興味を持ったのはいつ頃からですか?」

 

 

笠原さん「保育園の頃で、気づいたときにはハマっていた感じですね。」

 

 

ネコ仮面「当時はどんな絵を描いていましたか?」

 

 

笠原さん「保育園の頃は自分の母親とか人を描いていました。小、中学校の頃はキャラクターの絵も描いていました。」

 

 

▲笠原さんの学生時代から最近までの作品

 

 

ネコ仮面「絵を描いていて良かったと思うことはどんなことですか?」

 

 

笠原さん「絵の世界観に没頭できることですね。ちょっと暗い話になってしまうんですが・・・」

 

 

ネコ仮面「大丈夫ですよ、どうぞどうぞ。」

 

 

笠原さん「昔から嫌なことが色々あって、それを忘れるために絵を描いていました。」

 

 

ネコ仮面「なるほど、意識を全部描く方に集中させていた感じですね。」

 

 

笠原さん「そうですね。自分の世界観やキャラクターとかに没頭していました。」

 

 

ネコ仮面「暗い出来事が原動力、頑張れるエネルギーになっているってことですね。」

 

 

笠原さん「ただ、うれしい反応が原動力になることもあります。 例えば、高校の頃に県外のポスター大会で作品が採用された時に先生が喜んでくれたり、定年退職する教科の先生へプレゼントした似顔絵を喜んでもらえたのはうれしかったです。それを見た校長先生には『僕のも描いて欲しい』って言われました(笑)」

 

 

似顔絵も描けるなんて・・・話を聞いているうちに私も描いてほしくなってきました。

 

 

「あの、僕の絵も描いてもらえますか?」

 

 

▲タブレットで絵を描く笠原さん。あっという間に描きあげてしまいました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

できました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

か、かわいい・・・!!素敵です・・・

 

 

ちなみにこちらは私がクレヨンで描いたネコ仮面

 

 

 

 

笠原さん「絵を描くことで色んな人と交流もできました。例えば、小学校の頃、授業で近所の保育園児と交流する機会がありました。その時にあるアニメのキャラクターの絵を描いてそれをパズルにして持って行ったら、保育園の先生が『凄い!マンガが好きなんだね!私の知り合いにマンガを描いている人がいるんだけど、きっと気に入るからそのマンガ貸すよ』ってたくさん持ってきてくれたりしました(笑)

 

 

ネコ仮面「え~!、それは素敵ですね! 」

 

 

ネコ仮面「最後に、これから絵を通してこんなことをやりたいということを教えてください。」

 

 

笠原さん「昔から目立ちたくない、どちらかというと引っ込み思案なタイプなので、それを払拭できたらいいなと思います。自分の作品を知ってもらうために人との繋がりを作らなきゃと思うんですけど、そのためにはそれを払拭したいなと。」

 

 

ネコ仮面「目立ちたくない・・・あぁ、私と正反対なんですね(笑)でも無理しなくていいと思いますよ(笑)」

 

 

笠原さん「そうですよね(笑)友達がやっているイベントに出展したりして作品を知ってもらったり交流できたらいいなと思います。」

 

 

実は今回の取材の企画として、もう一人別の受賞者の方も交えてお話する予定でしたが、都合が合わず笠原さんへの単独インタビューとなりました。

 

 

今回は実現しませんでしたが、デザイナー・クリエイターさん同士の交流をきっかけに情報交換や創作活動が活発になれば北上のアートが盛り上がる予感がします。
私も市民ライターとして、北上で活躍する人たちを繋げて魅力ある北上を創っていきたいと思います。

 

 

今年は笠原さんが描いたポスターがみちのく芸能まつりを彩りました

 

 

ライバル研究もできたので来年は私もコンクールに応募します!皆さんもぜひ応募して北上を盛り上げて行きましょう!