KITAKAMI NEWS

今日も笑顔で焼き芋を届ける

2022年10月28日

広報きたかみ

(広報きたかみ令和4年10月28日号転載)

 

今日も笑顔で焼き芋を届ける

阿部 裕也 さん

 

秋といえば、芸術、スポーツの秋のほか、「実りの秋」もあります。

サツマイモ農家・imoskefarm(イモスケファーム)の阿部さん(39歳・立花)はホテルで勤務する傍ら、サツマイモやミニトマトなどの栽培、焼き芋などの加工品の製造・販売をし、 芋のまち北上を展開しています。

 

20年間ほどホテルでフロントや本部勤務などをしていた阿部さんが農業を始めたのは平成30年のこと。

接客する中で新しい名物が欲しいと感じていたところで出合った、壺焼き芋がきかっけでした。

 

 

元々家業である農業への思い入れもあり、壺焼き芋を習得するために埼玉県に足を運び学んだほか、二子さといもと合わせた芋のまち北上を構想し市主催の事業コンテストに応募するなど実現に向けて準備。

サツマイモの栽培と壺焼き芋の販売を開始しました。

高さ1mほどの大きな壺を使う壺焼き芋は、中に入れた七輪で炭を燃やし、その遠赤外線の放射熱でサツマイモを焼きます。

200℃近い高温で長時間焼くことで、しっとりとした食感と凝縮した甘味に仕上がり、スイートポテトのようで好評。

 

 

現在ではサツマイモジャムなども開発し、北上産サツマイモのブランド化に着手。

開発した商品は合間を縫ってイベントに出店するほか、インターネットでも販売しています。

 

また、「食をきっかけに地域を好きになってほしい」と、地域の子供たちと収穫祭も実施。

サツマイモ収穫後に畑でランチを食べるなど食を通した地域振興にも熱心です。

 

 

バドミントンが趣味で指導者としても活動をする一方、3人の子供に恵まれる阿部さん。

「娘や息子が焼き芋好きでうれしい」と、今日も笑顔で芋を焼きます。