KITAKAMI NEWS
【市民ライター投稿記事】産直が好き ほっこり秋探し
こんにちは、市民ライターの佐々木紅音です。
ページを開いていただき、ありがとうございます。
ここに来ると、うきうきわくわく、農家さんがせっせと育てた 野菜たちが並ぶ場所 。
今回は、北上の秋を探しに産直めぐりをしてみました。
産直に訪れたことがない人も、年に一回くらい行くかしらという人も、そもそも何があるんだろうかという人も、このページを読んで、もっと地元の秋をたのしんでいただけますように。
「町のいいところをもっと知りたい、伝えたい」その気持ちを変わらず持ち続けています。
直観でいいと思ったことを、信じて共有しています。
それをいいねと思ってくれる、そんな繫がりをわたしは大切にしたいと思っています。
さて、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
ぐっと気温が下がり、町も師走気分に変わってきましたね 。
スケジュール帳を見て、少し背筋が伸びる、今日この頃です。
最近、ひとり暮らしを始めて食事の大切さを感じています。
健康的な食事には、新鮮な野菜やお米が必要ですよね。
食欲の秋、蓄える冬。
ところが、今は32年ぶりの円安で物価が高くなっています。
なんとも苦しい。
今日は何をつくる?冷蔵庫に何があったっけ?と
熟考してしまいます。
わたしの家族は、日頃からよく産直を利用します。
いわく、“いいものが多くて楽しい” からです。
改めて
産直って何だろう?
産直を利用するメリットは?
市内のどこにあるの?
実際、安い?
気になるところを深掘りしながら、産直めぐりに出かけましょう!
ありがだあんちゃ
ありがだあんちゃ
“ありがとう”
その名前の通り、ありがとうまた来てね!と言って
店先まで見送ってくれました。
市中心部から 夏油に向かう鬼柳の道路をまっすぐ進んで、
ありがだあんちゃと、大きく描かれた看板が目印です。
9時半開店の2分前に到着。
開店と同時にシャッターが開いて、元気な声が聞こえてきました。
店先にはビオラなど、株分けされたお花がたくさん。中には、いものこやキノコ、美味しそうなお惣菜が並んでいます。
その後、ぞくぞくと人が入ってくると
これこれ!と言わんばかりに商品を手にとって楽しげに買い物。
農家さんも、育てた野菜を箱にかついで持ってきて、店内のテーブルにせっせと並べていきます。
旬は、やっぱりいものこ!
私)お家でどうやって食べますか?
農家さん)小さいのはゆがいて、キクの花とキノコであえて。出汁醤油なんかがいんじゃない。美味しいよ〜
私)キノコも美味しいのありますか?
農家さん) ハタケシメジ!出汁が出るから(美味しいの)。
別のお客さんのおじさん ) ハタケシメジは、虫がいることがあるから、食べる前に塩水に漬けとくの。えんぴつを削るように石づきを削ってからね。
他にも、ボリやアケビ、マルメロなどなど。
見たことない、聞いたこともない、そんな食材にあふれています。
とにかく、種類豊富でとっても楽しい産直でした。
葉物も充実していて、パクチー(香菜)などもお手頃な値段で買えます。
私) どんなものをお店に出しているんですか?
農家さん) 山菜かな。春になれば、フキノトウとか、コゴミ、アイコなんかが山から採れて。
私) 山菜いいですねー!春が待ち遠しい。
これはなんだろう?どうやって食べたらいいんだろう?って顔をしていると
すぐにお店の方が教えてくれるので、安心です。
なんだか実家に帰ったようなほっこり感と
普段の生活ではあまり見かけない面白い発見がありました。
こちらこそありがだあんちゃです!
これからの季節は、大根、白菜、キャベツ、ほうれん草、それと、柿が出てくるそうです。
お鍋を食べたくなりますね〜
さて、 口内方面に向かいます
あぐり夢くちないが見えてきました。
11時半ごろで、駐車場はほぼ満車。
まずいまずい、、早足で向かいます。
お目当ては、お昼ご飯です。
レジでお会計を済ませて、食堂のお母さんに食券を渡します。
今回、注文したのは
豚汁セット
500円です。
他にも、焼肉定食やカツ丼、カレーなど
気になるメニューが目白押し。
そして、なんといっても安い。
豚汁とご飯、お新香と副菜が2つ。
おつゆの味が優しくて、なんぼでも飲めます。
それと、お米がものすごく甘いんです。
ほんとうに美味しくて、沁みました。
産直では、野菜やお米はもちろん、加工品の取り扱いが多いのが印象的でした。
その中でも、特に気になったのがコーヒーをお手頃にテイクアウトできるコーナーです。
自家焙煎のコーヒーを売る4店舗のうちから好きな味わいを選んで購入することができます。
コーヒーメーカーが設置されていてカップを受け取ったら、セルフで。
個性豊かなコーヒーを気軽に飲み比べることができるなんて!なんてお得!
店舗を持たず、オンラインや卸のみで販売しているお店もあるそうです。
どのお店も、コーヒー豆へのこだわりが伝わってきて選ぶのにかなり迷ってしまいました。
それぞれのお店でブースも設けられていて、焙煎された豆のパックも買うことができます。
思いの詰まったパッケージはお店ごとの特徴をあらわしていて、見ているだけでも楽しかったです。
コーヒー好きの方にはぜひ行ってほしい場所です!
レジ前には、惣菜や弁当、焼き菓子など。
冷蔵商品も豊富で、シラスや鮭の切り身など夕飯のおかずになる食材がたくさんです!
ついつい買ってしまいそうになります。
季節ごとの品もあります。
この時期は、新米が多く置かれていて大きな米袋に目を惹かれます。
初夏から夏にかけては、お花や苗が所狭しと並んでいて、肥料や竹の棒などの資材も購入することができます。
遠野や釜石方面に向かう道沿いのため、立ち寄りやすい産直だと思います。
産直横にある看板が、レトロでなんとも可愛らしくてお気に入りです。
続いて 、市内方面に少し戻って、、
黒岩方面に向かって行きます。
見えてきたのは、くろいわ産直です。
小さな建物が親しみ深い地元密着の場所。
車をおりてすぐに目に入ってきたのは、ずぼ芋がいーっぱいに入ったケース!
中に入ると、野菜や果物、お肉、豆腐などの加工品が並んでいます。
今回は、 豆腐とトマトを購入しました。
豆腐は、黒岩地域で作られた手作り豆腐。
木綿の豆腐ですが、ちょうどいい硬さです。
おつゆに入れると、なめらかな口当たりと主張しない味が
味噌ととても合っていました。
また、パッケージに描かれたイラストがとっても可愛くて、惹かれました。
これは、産直内の商品パッケージにも。
お店の方の娘さんが描かれたそうです。嬉しそうに話してくださいました。
トマトは、お店の方のおすすめ。
色は青いのもあるけれど、とっても甘くて美味しいとのこと!
酢とオリーブオイルをかけて、シンプルにいただくのがいいんですよ〜と教えてくださいました。
私) これからの季節はどんなのが出ますか?
お店の方) りんご。黒岩もりんごがたくさん出るの。
市内に戻る道路沿いにもう一軒。
さらきの里ふれあいセンターへ。
敷地内に、少し気になる建物が。
そこに並ぶ列の先にあったのは、焼き芋屋さんです!
午後3時近く、おやつに焼き芋をゲットしました。
口コミで美味しいと広まっているようで、わたしも更木の知り合い に教えていただきました。
ねっとりとしたあまーいお芋!
サイズは小、中、大。
手に持ってくださっているのは大の焼き芋です。
楽しくお話しながら、熱々のさつまいもを見せてくださいました。
寒くなると、どうしても食べたくなりますよね~
ふれあいセンターは、花巻方面に向かう道沿いにあって 、初めての方も行きやすい場所です。
店内はとても明るくて、清潔感のある空間になっています。
桑茶(くわちゃ) や 紫波の酒蔵と共同開発した”さらき”という純米酒など地元の特産物を生かした商品が並びます。桑茶は、高血圧などの症状に効果があって、日常的にも飲みやすいとのこと。
また、純米酒さらきは、更木産のお米を使用しており、新酒が来年春ころに発売になるそうです。
今回、取材させていただいた産直のおさらいです。
店舗紹介
ありがだあんちゃ
あぐり夢くちない
くろいわ産地直売所
さらきの里ふれあいセンター
買ったものはこちら。
地元の秋探し、とっても楽しくめぐることができました。
今回は、市民ライターの取材と同時に、
きたかみ産直スタンプラリーにも応募しました!
きたかみ産直スタンプラリーとは、300円以上のお買い物でスタンプを集めると豪華賞品が当たる抽選に応募できるイベントです。
今年のスタンプラリーは終了しましたが、新鮮な食材を買ったり北上のおいしいものを知ることができる、いい機会です。
“いいものが多くて楽しい”
その通り、産直は
「からだにいい」つまり新鮮、モノがいい
「家計にいい」つまり安い
「毎日の食事にいい」つまりおいしい、味がいい
そして
「新しい発見があって楽しい」
「交流ができて楽しい」
「行き帰りの道のりも楽しい」
そういう場所でした。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
食欲の秋、蓄える冬に。
”産直をもっと利用してみよう”
そのきっかけになればうれしいです。
秋は、本当にいい季節ですね。
食、スポーツ、芸術、旅行、いろいろなイベントも。
心地のいい秋風を感じて、存分に楽しめますように。
今日もいい一日をお過ごしください。