KITAKAMI NEWS

10周年を迎え社会とのつながりを深めたい

2020年5月22日

広報きたかみ

(広報きたかみ令和2年5月22日号転載)

10周年を迎え社会とのつながりを深めたい

小原 多恵子さん

 

江釣子ショッピングセンター・パル内にあるハートフルショップまごころ(運営: 北上・西和賀地区障がい者福祉施設製品販売連絡会)は4月23日、開設10周年を迎えました。

 

同店は、北上市と西和賀町の8福祉施設でつくる共同販売店舗で、売り上げは施設利用者の工賃や施設の活動費に充てられるなど、働く意欲の向上につながっています。

 

店長を務める小原多恵子さん(成田)は「施設利用者やパル、お客さまなどの支えで成り立っているお店。店名にもなっている真心を忘れず、これからも皆さんに誠意をもって運営していきたい」と感謝します。

 

小原さんが同店で働き始めたのは平成24年10月から。

東日本大震災後に福祉について考える機会があり、販売員の求人募集を見て応募しました。

販売や接客など未経験でしたが、先輩などのアドバイスや研修でスキルを磨きました。

「商品のラッピングに工夫を凝らしたり、お客さまの声で新商品をそろえることも。

教えていただいた食べ方を紹介することもあります」と、ギフト商品や手作りPOP広告の制作、買い物客とのコミュニケーションを大事にしています。

 

平成30年4月に店長となってからは、仕入れ先の県内福祉施設を増やし多様な商品をそろえたり、人気商品の詰め合わせを販売したりすることでリピータ―も増え、安定的な売り上げを続けています。

また、市のふるさと納税の思いやり型返礼品にまごころ小昼セットを用意するなど販路拡大にも挑戦しています。

「今後も、真心を込めて体にも心にも優しい商品を提供したい」と話し、時代やイベントに合わせた商品開発、販売に力を入れ、障がいのある人と社会のつながりをもっと深めていきながら自立運営を目指します。