KITAKAMI NEWS
好きなことを原動力に歩み続ける古着屋
(広報きたかみ令和4年8月26日号転載)
好きなことを原動力に歩み続ける古着屋
菊池 亮太郎さん
本石町一丁目にたたずむ古着屋「ACIDHOUSE」(アシッドハウス)。
店内には代表・菊池亮太郎さん(39 歳)のこだわりの古着が並んでいます。
菊池さんと古着の出合いは学生の頃、市内にあった古着屋やセレクトショップ、友人に教えてもらった音楽やファッションなどを通して刺激を受けたことがきっかけです。
バンドを組んでライブをするなど洋楽に触れる機会が多かったため、高校卒業後は上京し大学の英文学科へ進学。
しかし、自身が憧れ、格好いいと感じていたアーティストたちが好きなことで楽しく仕事をする姿を見て「働いて生活していくならやりたいことをやろう」と思い、意を決して服飾系の専門学校に入学しました。
卒業後は都内のアパレル関係2社に勤務し、企画や国内外の営業を経験。
業界の課題である大量廃棄などを目の当たりにしたことから古着に着目し、独立を意識し始めます。
その後、縁があり盛岡市の縫製工場で勤務することになりましたが、新型コロナウイルスの影響で先行きが見えない状況に。
菊池さんは「いつ何が起こるか分からないから」と独立を決意し、北上市の創業支援塾に通い開業の準備を進めました。
実家が当市ということもあって家族や地域に恩返しをしたい思いから、今年6月25日に本石町にお店をオープンしました。
今後は、オリジナル商品の開発や販売方法の多様化を進めながら、時代や場所に適した事業をしたいと思い描いています。
「近年はSNSなどの普及により情報量が多く、迷いが生じるが、自分の好きと思えることに挑戦してもいいのでは」と若者へメッセージを送る菊池さん。
好きなことが何にも勝る原動力です。