KITAKAMI NEWS

好きを仕事に 絵画の制作や個展活動に夢中

2022年6月24日

広報きたかみ

 

(広報きたかみ令和4年6月24日号転載)

 

好きを仕事に 絵画の制作や個展活動に夢中

小田島 春華さん

 

当市出身で画家の小田島春華さん(30歳・和賀町岩崎)は、花や星などをテーマに絵画の制作や個展活動にいそしんでいます。

 

「物心ついたときから絵を描くのが好きだった」と話す小田島さんは、学生の時に数々のコンクールで上位に入賞。

中学生で画家になることを決心すると、不来方高校に入学し絵画を専攻しました。

ハイレベルな人材が集う環境に圧倒されましたが、負けたくないという一心から始発の電車で学校に通い、デッサンの練習に注力。

「クラス内で絵に順位をつけられるのは辛かったが、先生に褒められ成長を感じたときはうれしかった」と振り返ります。

 

 

その後、東北芸術工科大学に進学し、授業で学んだことがきっかけで水干(すいひ)絵の具( 天然の土や胡粉(ごふん) 、白土に染料を染め付けた日本画絵の具) のとりこになりました。

「発色の美しさやさらりとした質感に引き込まれた」と制作活動に没頭。

大学3年時にはアメリカのボストンで小田島さんの個展が開催され、海外でも高く評価されました。

 

 

1年間研究生としてさらに絵画を学び、帰郷後は仕事の傍ら、絵を描き続けました。

しかし、集中して絵を描きたいという思いが募り、昨年4月から制作活動に専念。

自身では市内初となる個展を昨年12月に開催し、神秘的で吸い込まれそうな世界観で人々を魅了しました。

小田島さんは「想像以上に多くの人が来場した。描き続けてきて良かった」と顔をほころばせます。

 

 

制作する時のこだわりは、偽りなく自然に近づけた作品にすること。

「市内外で個展を開きたい。自分の世界観を多くの人に見てもらい、好きなように感じとってもらいたい」と語る小田島さんの活躍から今後も目が離せません。