KITAKAMI NEWS
肩ひじ張らず愉快な仲間とピーマン作り
(広報きたかみ令和4年7月22日号転載)
肩ひじ張らず愉快な仲間とピーマン作り
髙橋 アキ子さん
和賀町岩崎新田にある「あきちゃん農園」の代表・髙橋アキ子さんは、就農4年目のピーマン生産者です。
栽培している品種は「京ひかり」。
今年は50アールの農地で35トンの出荷を目指しています。
実家が米農家だったものの就農は全く考えておらず、農業経験もゼロ。
父親が引退した後の農作業は業者に委託していました。
ところが、「せっかくだから自分たちでやろう」と言うパートナーの積極的な姿勢に引っ張られて農業の道へ。
何も分からない状態で始めることになりました。
「分からない中で難しく考えても仕方ない。とりあえずやってみようと動いた」と振り返ります。
JAや先輩就農者からアドバイスを受けたり、インターネットで調べたりしながら、育てやすいピーマンの露地栽培に挑戦。
初めての年にも関わらず、10㌃当たりの平均収量4.4㌧を上回る約7㌧の収穫に成功しました。
また、吉本新喜劇座員で花巻市出身の「よこっちピーマン」と農園スタッフが知り合いだったことが縁で、芸人が働く農園としてメディアで話題に。
彼のPR活動もあり、ピーマンと農園の魅力が全国に発信されています。
スタッフたちの笑い声が絶えない現場は、農業から連想される大変さを感じさせません。
髙橋さんは「一人ではできなかった」と仲間のサポートに感謝します。
楽しい場所には人が集まるもので、大学生などの若者がアルバイトに来るようになり、同業者から驚かれています。
夢は農園の法人化。
雇用を生み出し、誰もが無理なく生き生きと働ける場づくりを目指します。
「どう始めればいいか全く分からないけれど」と笑いながら、とりあえずやってみる精神で進んでいます。