暮らす・遊ぶ/まちのインタビュー

町分マルシェ 実行委員会 長谷川 真弓さん 齊藤 遥さん

毎年10月第4日曜日に詩歌の森公園で開催され、5000〜6000人もの来場者で賑わう「町分マルシェ」。“くらしを楽しく、豊かにするモノ”をキーワードに、北上市内や近郊で活動している生産者やクラフト作家、専門店などが集う、人気のイベントです。盛岡市から北上に移住し、町分マルシェを立ち上げた前代表の長谷川真弓さん(写真左)と、新代表となった齊藤遥さん(写真右)のおふたりに、イベントに寄せる想いを伺いました。

  • 町分マルシェの様子1
  • 町分マルシェの様子2
  • 町分マルシェの様子3
  • 町分マルシェの様子4
  • 町分マルシェの様子5
  • 町分マルシェの様子6
花びら

同じ価値観を共有できる仲間と
出会いたくて。

子供のいる女性と違って、移住してきた女性や30代以上の独身の女性たちは、家庭や職場以外で人と知り合う場がなかなかないものです。まして自分と同じような感性や価値観を持った人となると、なおさら出会うのが難しい…。そんな思いもあって、自分が好きな世界観を共有できる人たちと出会いたい、生産者と消費者をつなげる場をつくりたいと思って、町分マルシェを始めたんです。
1回目は2014年の春。市内のレストランの駐車場とガレージを借りて、米や野菜の生産者さんと好きなクラフト系の作家さんを25店くらい集めて開催しました。最初はほんとに手探りで、運営の仕方や会場のこと、駐車場の問題も含めて、進めながら形づくっていった感じ。今では出店数も約70店舗、5000〜6000人の集客があるイベントに育ちました。

今年で7回目を迎える町分マルシェですが、年2回から1回の開催に切り替えた2016年が過渡期でした。各地で多種多様なイベントが増えてきた中で、もっと差別化を図るべきだと考えたんです。改めて「町分らしさ」を見つめ直し、自分たちが本当にいいと思えるものを楽しんでもらいたいと、出店者も吟味し直しました。

齊藤さんの画像
長谷川さんの画像

実行委員会のメンバーも、始めた当初は5、6人でしたが、現在は15人くらい。公務員、看護師、大学講師、工場勤務、農家など、多彩な顔ぶれが揃っています。年齢も20代から50代までと幅広く、みんなボランティア。回を重ねるごとに経験を積み、今では最低限の打ち合わせだけで何をすべきかを理解し、動いてくれる。スタッフの気遣いが素晴らしいと、褒められることも多いんですよ。

花びら 花びら
町分マルシェの様子

みんなの喜ぶ笑顔が、
私たちの最高のしあわせ。

町分マルシェは、たくさんの出会いが生まれる場です。出店者さん同士が友人や仕事仲間になったり、お客様と出店者さんがつながったり、SNSで知り合いだったお客様同士が出会うこともあり、「人がつながる場」に育ってきたなあと思っています。普段はなかなか会えないのですが、同じ価値観を共有する仲間が年に1度集まれるのは、同窓会みたいでほんとに楽しい。何より出店者さんやお客様が喜んでいる様子を見ると、「マルシェをやって良かった」と嬉しくなります。仕事を超えたスタッフ同士のつながりも生まれ、それぞれの立場でマルシェからいろいろなことを学んでいます。

あなたにとって北上はどんなまちですか?

長谷川:私のような風の人も受け入れてくれて、新しい何かを始めることを応援してくれる人が多いまち。のどかな田園風景や夏油の山並み、北上川と和賀川の合流地点など、その土地ならではの自然の風景が素敵ですね。

齊藤:ずっと北上に住んでいますが、地域の文化や伝統芸能、歴史、自然など、まだまだ知らない魅力がいっぱい。今になって良さに気づくこともたくさんあって、再発見が多いまちだなと思います。

イラスト
花びら 花びら 花びら

参加する人の人生を彩るような、
北上の素敵なイベントに。

北上って、古いものも大事にしながら、新しいものや人も受け入れてくれる、度量のあるまち。ずっと住んでいる人にとっては、切り口や伝え方を変えれば再発見できる魅力がまだまだありますし、新しい人にはチャレンジできる可能性がある場所だと思います。だから、マルシェに参加する出店者さんが、出会いを通じて悩みを乗り越えたり、何かを始めたりする「きっかけ」を見つけてくれたら嬉しい。そして、多くの市民が詩歌の森公園に集い楽しむことで、その思い出が人生の風景の一部になってくれたら素敵だなと思います。これからも地域で頑張っている出店者さんを応援しながら、もっとみんなが楽しめるイベントにしていきたいですね。

町分マルシェの様子