KITAKAMI NEWS
全日本合唱コンクールで黒沢尻北小を初代日本一に導いた
(広報きたかみ令和元年12月27日号転載)
全日本合唱コンクールで黒沢尻北小を初代日本一に導いた
中野 美由紀さん
中野美由紀さん(孫屋敷)は黒沢尻北小学校合唱部の顧問を平成20年から務めています。
同部は11月3日に開催された、第1回全日本小学校合唱コンクール全国大会(全日本合唱コンクール全国大会に新設された小学生の部門)で金賞を受賞した上、最高賞にあたる全日本合唱連盟理事長賞に選ばれました。
同部には現在4~6年生の59人が所属。
朝、昼休み、放課後に毎日練習しています。
中野さんは「合唱の楽しさは一人ではできない表現やハーモニーを大勢でできること。一緒に歌うことで感じられる音の響きや、高揚感などは合唱ならでは」と魅力を語ります。
中野さんが合唱に携わり始めたのは、教員1年目から。
学生時代から自宅で音楽を聴いたり、吹奏楽部に所属するなどしていましたが、合唱は全くの未経験だったといいます。
「学習会や本から学んで指導することが多かった。すぐ実践したいタイプ」と笑顔で話します。
練習は歌うだけではなく、児童に楽曲のイメージをイラストなどを使って発表してもらい、お互いに共有することも大切にしています。
着任した江釣子小学校、黒沢尻東小学校などの合唱部を各種コンクール入賞に導いてきましたが、「コンクールはあくまで手段」と強調します。
「目的は教育。コンクールを目指すことで得られるものがある」という中野さん。
突き詰めて物事を作り上げる経験や、時間や体の使い方、仲間と歌を響かせ合う感覚などがかけがえのない財産になると信じています。
自身は北上ミューズコーラス隊の指揮を担当し、公私ともに音楽漬けの日々を送ります。
音楽だけではなく、何かに一生懸命頑張っている人の姿が好きといい、「ふとした時に歌を口ずさむような、充実した生活をする子どもに育ってほしいな」とほほ笑みます。
優しくもしっかりしたまなざしで子どもたちに寄り添い続けます。