KITAKAMI NEWS

【20代の肖像】vol.23 “好き”を仕事に。 お客さまも自分も輝くために

2022年2月18日

きたかみリズム×きたかみ仕事人図鑑

 

“好き”を仕事に。
お客さまも自分も輝くために。

 

 

vol.23  佐々木 茜(ささき あかね)  2 2 歳  佐々木理子(ささき りこ) 2 2 歳

 

肌の悩みが “自信”に。お客さまの 「キレイ」の ために。

 

 

2021 年 4 月に北上市本通りにオープンした「meuncoco」(メウンココ)は、3 人の若い女性たちが活躍するメイクアップ&フェイシャルエステサロンです。

 

 

▲白をベースにしたフェミニンな雰囲気のサロン。大きな鏡はエステの仕上げに行うメイクアップ用。メイクまでしてくれるエステサロンは珍しいそう。

 

 

オーナーは 30 歳という若さですが、お客さまの「キレイ」を叶えるスペシャリストとしてこの道 6 年のキャリアを持ち、1 歳の子どもを育てながらも「お客さまの肌の悩みに寄り添う」自分らしいサロンをつくろうと起業を決意したそう。

 

 

そんなオーナーの下に集まった 2 人の女性は、弱冠 22 歳。エステサロンの仕事も未経験だったそうですが、なぜこの道を志したのでしょうか。

 

 

「ずっとニキビで悩んでいて、その炎症で顔が赤く見えるのもコンプレックスだったんです。それでいろんな化粧品を試してきたのですが、自分に合うものがなくて……。

 

 

そういうこともあってキレイな肌への憧れがあって、エステサロンにも興味がありました。ただ、エステの仕事は未経験で私にできるか不安もあったのですが、面接のときのサロンの印象がほんわかとしていて、ここでならやっていけると思ったのがきっかけです」

 

 

▲ずっと肌の悩みを抱えていた茜さん。「お客さまだけでなくスタッフもキレイになれる」がコンセプトの
「meuncoco」ではスタッフも施術が受けられ、茜さんの肌の悩みも改善。それも仕事の自信に。

 

 

そう語るのは北上市で生まれ育った佐々木 茜さんです。茜さんはサロンがオープンした 4 月にスタッフに加わりました。それから 9 ヵ月が経ちますが、実際に働いてみると……。

 

 

「やっぱり最初はすごく苦労しました。私はこの仕事が初めてで専門用語もわかりませんでしたし、それ以上に肌の知識もなくて、むしろお客さまが詳しい場合もあったりして、そうした中でもお客さまに満足していただくにはどうすればいいかという部分で悩んだりしました」

 

 

▲「meuncoco」ではお客さまの肌の悩みをお聞きし、スキンケアの方法などをアドバイスするカウンセリングを大切にしており、茜さんは自分の言葉でお客さまにもわかりやすく伝えることにこだわっているそう。

 

 

もちろん「meuncoco」では最初に 1 ヵ月間の練習期間があり、フェイスマッサージや肌の勉強をしたうえで認定試験に合格し、晴れてお客さまに施術できるようになります。しかし、その試験に合格したとはいえ、本物のお客さまと接するとなると緊張感がまるで違うそう。

 

 

そんな茜さんの言葉に深くうなずくのは佐々木理子さんです。理子さんは 6 月から「meuncoco」で働いていますが、ここに勤めるまでの経歴もユニーク。

 

 

▲店内に飾られた修了証には 2 人の名前が。

 

 

▲中央が「meuncoco」のオーナー・小野寺桃衣さん。

 

 

子育てしながらも自分の“好き”を仕事に。

 

 

北上市のお隣・奥州市出身の理子さんは芸能の世界に憧れて、高校 1 年のときに学校を中退して千葉県へ。アルバイトしながら高卒認定が取れる学校に行き、さらにダンスやお芝居を学ぶスクールにも通っていたそう。

 

 

「そのときに働いていたのがアパレルのお店で、接客の仕事をしていました。ですから接客なら自信があったのですが、やっぱりエステの仕事は、技術はもちろん肌に関する知識もとても大切で、その知識をもとにお客さまの肌の悩みに寄り添うというのはすごく難しい経験のいる仕事だと思います」

 

 

そう語る理子さんは出産を機に昨年 5 月に奥州市に U ターン。昨年 12 月に無事子どもを出産し、現在は子育てしながら「meuncoco」で働いています。さて、経験のあるアパレルのお店ではなく、エステサロンの仕事を選んだ理由は?

 

 

▲理子さんのお子さんは 12 月で 1 歳に。お休みの日はお子さんと遊ぶ時間に癒やされているそう。

 

 

「せっかく働くのなら、自分の“好き”なコトを仕事にしたいと思っていて、私は“美容”にすごく興味があったのでこの仕事を選びました。アパレルの仕事も好きですが、meuncoco で働きたいと思ったのはオーナーも 1 歳のお子さんを育てている方なので、子育て中の私でも働きやすいように配慮していただける点も魅力でした」

 

 

ちなみに芸能の世界をめざしていた理子さん。アルバイトしながら高卒認定も取得し、ダンスやお芝居も学びながら、さまざまなオーディションを受けたそうですが……。そうした経験もあって子育てしながらも「自分の“好き”なコトを仕事に」という想いは強く持ち続けています。

 

 

肌の悩みから“キレイな肌”に憧れてエステの世界に飛び込んだ茜さん。そして、子育てしながらも“好き”な美容の世界でがんばろうと決意した理子さん。そんな 2 人は今どのように“好き”な仕事と向き合っているのでしょうか。

 

 

▲施術ルームの様子。施術を行う際にスチームは使いますが、それ以外の機械には頼らずオールハンドで行うのが「meuncoco」の特徴。

 

 

▲理子さんのマッサージはお客さまにも大好評。心地よい手のぬくもりに包まれながら、癒やしのひとときを。

 

 

▲お客さまの肌の悩みに寄り添う理子さんの手。

 

 

オールハンドでつながる、仕事のやりがい。

 

 

「やっぱりお客さまから『上手になったね』『うまいね』と言っていただくことが一番うれしいです。ですから、学んだことはすぐ施術に生かしてお客さまに喜んでいただこうと取り組んでいますし、お客さまの悩みや相談にお答えするときも自分の言葉でわかりやすくお伝えできるように気をつけています」と茜さん。

 

 

また、理子さんも「お客さまのなかには子育てで疲れていらっしゃる方も多くて、そういう部分は私もわかるのでその気持ちに寄り添いながら少しでも疲れを癒やせたらと思って取り組んでいます。ですから、エステが終わったあと、お客さまから『すごく気持ち良かった』と言っていただけると、私もすごくうれしくなります」とのこと。

 

こうしたお客さまの声が 2 人にとって励みになるのも、「meuncoco」では機械に頼らずオールハンドで施術を行っているから。「手は最高の美容道具」という言葉もあるそうですが、顔のカタチ・肌質・肌の悩みなど一人ひとり異なるお客さまの肌の個性に寄り添うように、カタチやタッチを自在に変えられる人間の手……。

 

 

オールハンドの施術を通してお客さまの悩みに寄り添い、触れ、「キレイな肌」へと導きながら、お客さまからも「上手になったね」「うまいね」「すごく気持ち良かった」と言っていただくひと言ひと言が、2 人にとっての仕事のやりがいにもつながっているのでした。

 

 

お客さまの肌の悩みに寄り添い、「キレイ」を叶える仕事……。それは、2 人が輝く仕事でもありました。

 

 

▲「meuncoco」ではフェイスエステの最後にメイクアップを無料サービス。

 

 

▲シーズンごとのトレンドを取り入れたメイクアップはお客さまにも大好評で、免許証の更新や結婚式の前などに利用される方も多いそう。

 

 

▲お客さまの「キレイ」を叶える茜さんの手。

 

 

▲オーナーといっしょに 3 人で。

 

 

佐々木茜さんと佐々木理子さんが働く職場:
メイクアップ&フェイシャルエステサロン「meuncoco」(メウンココ)
 ※Instagramサイトにリンクしています

 

 

岩手県北上市本通り 3-1-21 バイヨンヌ 1 号棟
Tel/0197-72-8921