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【市民ライター投稿記事】大人の社会科見学~大ホールの舞台裏を見てみたい!!~

2025年8月29日

市民ライター 髙橋 和希

 

 

皆さん、おはこんばんちは。
市民ライターの高橋和希です。

 

2025 年 7 月 27 日(日)にさくらホール feat.ツガワ(以下、さくらホール)にて開催された【バックステージツアー夏休みスペシャル】へ参加しました。

 

 

 

 

この記事をご覧の皆さんの中には、ライブや観劇でさくらホールを訪れたことがある方、出演者としてステージに立ったことがある方がいらっしゃるかもしれません。
私が参加したバックステージツアーは、さくらホールに親しみを持ってもらうために毎年開催しているそうです。
今回はそんなさくらホールの大ホールの裏側をご紹介します。

 

記事の途中でクイズを出題しますので、ぜひ考えながらご覧ください(正解発表は記事の最後にて)。

 

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まずはさくらホールの概要(以下公式サイトより引用)
さくらホールのHPはこちら

 

現在の正式名称は『北上市文化交流センター さくらホール feat.ツガワ』。
昭和 39 年(1964)5 月に開館した「北上市民会館」が建物の老朽化と市の区画整理事業のため閉館することになり、新たな芸術文化活動の拠点として建設され、平成 15 年(2003)11 月に開館しました。

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さくらホールの特徴といえば、ガラス張りで開放感のある吹き抜け、セミナールームなどでの活動の様子を外から見ることができる点ではないでしょうか。

 

あえて外から見える設計にしたのは、活動に興味を持ってもらいたい、そして舞台を見てもらい、いつか立ってみたいと思ってもらいたいからとのことです。
これまでにグッドデザイン賞や建築業協会賞を受賞しています。

 

当日の参加者は 18 名。親子で参加されている方が多かったです。
舞台スタッフの方 6 名が案内してくださいました。

 

 

 

 

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早速、第 1 問
さくらホール大ホールの座席は何席あるでしょうか?
A.950席
B.1190 席
C.1310席

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大ホールの舞台の大きさは
高さ:11m
横幅:18m
奥行き:14m
あります。

 

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第 2 問:舞台の大きさを畳で表わすと何枚分になるでしょうか?
A.120 枚
B.155 枚
C.180 枚

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大ホールに移動し今回のバックステージツアーの流れの説明を受け、前方の座席に案内されました。
前方 4 列はオーケストラピットになっており、ゆっくりと下がっていきます。
深さは 3m、およそ 3 分で 一 番下の奈落面に到着。

 

 


(伝わりづらいですが、写真のように座席が下がりました)

 

 

目の前に現れたドアの向こうは舞台床下(奈落)になっています。

 

 

 

 

舞台床下の場所を奈落と言うのですが、昔は真っ暗で地獄のようだということで奈落(=地獄)と名付けられたそうです。

 

 

 

 

奈落の中央には小迫り装置がありました。
ライブへ行くとアーティストが舞台の下から登場する演出がありますが、小迫り装置を使用しているそうです。

 

 

 

 

 

今回は、小迫り装置を使って舞台下から登場する体験もしました。
私は最後に乗ったのですが、スポットライトに当たりながら音楽に合わせて舞台へ上がり、先に上がっていた他の参加者の皆さんに拍手で迎えられました。
人前に出ることは苦手ですが、あの瞬間は推しのアーティスト気分が味わえて気持ちが良かったです。笑

 

 

(小迫り装置を使って舞台下から登場した瞬間)

 

 

その後は演出についての説明。
よく紙吹雪が舞う演出がありますが、写真の網のポケットの中に紙を入れ、上下に揺らすと写真のように降ってくるというかなりアナログなやり方でした。

 

 

 

 

 

そのまま、楽屋・ピアノ倉庫・搬入口と巡っていきます。

 

 

(大ホールの楽屋は 6 部屋あります)

 

 

 

 

搬入口はトラックの荷台が開いた状態でシャッターを閉めて使用できる珍しいタイプ。
これはさくらホールの強みで、アーティスト側から喜ばれることが多く、今では当たり前になっている仕様もさくらホールが完成した当時では珍しかったとのこと。

 

 

 

 

後半は 2 つのグループに分かれます。
私のグループはまず『調整室』へ。
ここでは照明と音響の調整をしています。

 

照明は「調光卓」で光の三原色「赤、青、緑」を調整して色が作られます。
あらかじめ色を作成し記憶させ、本番では調整卓にあるスイッチを押して作成した色を呼び出すとのことです。

 

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第 3 問:光の三原色を混ぜると照明ではどうなるでしょうか?
A.色が“濃く”なる
B.色が“薄く”なる

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音は「音響調整卓」を使用します。
つまみを触ると、声や音を色々と変えることができます。
例えばやまびこのようにエコーをかけたり、声を太くしたり細くしたり・・・。
必要な所に必要な音を届けるのが仕事だとおっしゃっていました。

 

 

 

 

スピーカーは客席の上下・前後・左右にあり、どの席に座ってもバランス良く聞こえるように配置をしているようです。

 

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第 4 問:大ホールにはいくつスピーカーが設置されているでしょうか?
A.54 個
B.68 個
C.82 個

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エレベーターで 3 階まで上がり、階段を使いさらに上の階へ行きピンスポット体験。舞台にいる人に狙いを定めてライトを当てます。
4 台設置してあり、時には 4 台同時に 1 人に光を当てることもあるそうです。

 

赤、青、緑など様々な色のフィルターを交換しながら、色々な光を当てるのですが、このフィルターが焼けるくらいライトは熱くなるとのこと。

 

 

 

 

今回は、舞台上にある目印(おに丸くんやそばっち)に狙いを定めてスポットライトを当てる体験をしました。
大きな装置を動かしながら、動く目印に光を当てるのは、なかなか難しかったです。

 

 

 

 

100 分程のバックステージツアーはあっという間に終了しました。
タイトルに書きましたが大人の社会科見学をしているようで、とても楽しかったです。また、普段見ることができない大ホールの裏側を見て体験することで、私がライブで夢のような時間を過ごしている裏では、舞台スタッフさんの努力や苦労があるのだなと思いました。

 

私が参加したバックステージツアーは来年の 7 月の開催がすでに決定しているそうです。
貴重な体験もできますし、お子さんの夏休みの自由研究のヒントにもなると思うので、この記事を見て興味を持ってくださった方は来年参加してみてはいかがでしょうか?

 

最後にクイズの答え合わせです。
第 1 問:正解は C(1310 席)
第 2 問:正解はB(155 枚)
第 3 問:正解はB(色が薄くなり白っぽくなる)
第 4 問:正解は C(82 個)

 

皆さんは何問正解しましたか?

 

今回はここまでになります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
まだまだ暑い日が続きますのでご自愛ください。

 

Au revoir!!